イギリスの映画である。
イギリス軍のキャサリン・パウエル大佐は、起床してすぐにパソコンを起動し、メールを開いた。
イギリスの常設統合司令部では、国防副参謀長ベンソン中将が指揮を取り、アメリカ軍のドローンMQ-9を使って、アル・ジャバブのテロリスト捕獲作戦が進んでいた。
その日、偵察用ドローンは、ミサイルを2発搭載していた。
ケニアの首都ナイロビ。
司令部は、アル・ジャバブの協力者ジャヒド・アブメド宅に、重要人物が集まるとの情報を得た。
うち一人は、イギリス人女性だ。
現地では、地元の工作員が、鳥の形をした小型ドローンを使って、アブメド宅を監視した。
四人の人物が、到着した。
ところが、人物の特定ができないうちに、四人は出てきて、車で移動してしまった。
現地工作員が尾行するが、四人はアル・ジャバブが支配する地区に入ってしまった。
上空からの偵察で、四人が入った家は特定できたが、中の様子はわからない。
そこで、現地工作員が昆虫型の超小型ドローンを使って、家の中を探った。
そこにいたのは、ターゲットとなる人物だった。
昆虫型ドローンによる撮影で、自爆テロ用の爆弾があることがわかった。
ベンソン中将やパウエル大佐は、捕獲からミサイル攻撃による殺害に予定変更を主張した。
しかし、反対する者もいて、なかなか決定できない。
攻撃で、民間人に犠牲者が出る可能性があるからだ。
もたもたしているうちに、テロリスト二人が、自爆用の爆弾を身につけ始めた。
彼らが出発した時に、空中のMQ-9が追跡できるのは一人だけであり、もう一人のテロ決行を阻止できない。
軍は、直ちにミサイル攻撃をするよう、強く求めた。
その時、少女がやってきて、アジトの塀の外でパンを売り始めた。
この作品は、非常に不愉快で、後味が悪い。
少女を犠牲にするかしないか、いわゆる「トロッコ問題」もテーマの一つだ。
政治家たちは誰も責任を取りたがらず、決定をたらい回しにする。
とても現実味があって、腹立たしい。