フランス、イタリア合作の映画である。
1965年、ギリシャの小島。
イタリア系のエンゾ・モリナーリは、素潜りが得意なガキ大将だった。
彼の二歳年下に、素潜りが得意なジャック・マイヨールがいた。
ある日、潜水夫であるジャックの父親が水死した。
大人になり、潜水で稼いでいるエンゾは、儲けたお金でジャックを探し始めた。
内気だったジャックは、父が亡くなってからは、イルカだけに心を開くような人間になっていた。
ニューヨークで保険調査員をしているジョアンナは、ペルーで起きた事故の調査のため、アンデスの雪山にやってきた。
そこで、ローレンス博士の研究のために、凍った湖に素潜りをする青年と出逢う。
それが、成長したジャック・マイヨールだった。
エンゾは、水族館で働くジャックを見つけ出し、会いに行く。
そして、シチリア島で行われる潜水の大会に出るように言い、航空券を渡した。
ジャックは、来た。
ジャックに恋しているジョアンナは、会社に嘘をつき、シチリアに出張してきた。
二人は、再会する。
パーティーの席で、ジャックとエンゾは、プールに潜って我慢比べを始めた。
意地を張った二人は、失神しそうなところをジョアンナに見付てもらって、救い出された。
翌日、エンゾが新記録を打ち立てた。
その次の日、ジャックが記録を塗り替える。
その日から、エンゾは調子を落とし始めた。
この作品は、実在するジャック・マイヨールとエンゾ・マイヨルカを、モデルにしている。
ジャック・マイヨールの協力で映画化されたからか、ジャックは誠実な善人として描かれている。
ライバルのエンゾは、善人なのだが、破天荒な人物に描かれている。
「成長して善人になったジャイアン」 のイメージだ。
日本人を小バカにしたシーンがある。
監督のリュック・ベンソンは、日本を嫌っているのか。
それは、何の効果も、意味もないシーンだ。