オーストラリア、アメリカ、イギリス合作の映画である。
1986年、インド、カンドワ。
5歳のサルーは、兄グドゥと貨物列車に飛び乗り、積んでいる石炭を風呂敷に詰めた。
二人は、盗んだ石炭を市場に持って行き、牛乳と交換してもらった。
サルーは、その時見た揚げ菓子が食べたかったが、お金がなかった。
牛乳を持って帰ると、母カルゥは喜んでくれた。
一家には、もう一人、幼い妹シェキラがいる。
採石場で働く母は、二人にシェキラのお守りを言いつけて、仕事に出かけた。
グドゥは、お金を稼ぐために、夜の仕事に出かけることにした。
サルーは、わがままを言って、兄についていった。
二人は自転車で駅まで行き、そこからしばらく列車に乗った。
夜も遅く、サルーは眠ってしまった。
駅に着いて列車を降りても、サルーは眠くて仕方がない。
グドゥは、仕方なく「ここで待っていろ」とサルーに言い聞かせて、仕事を探しにいった。
しばらくして目が覚めたサルーは、一人ぼっちだ。
あたりを見渡しても誰もおらず、給水塔があるだけだ。
サルーは、兄を探し回って別の列車に乗り込み、そこで眠ってしまった。
それは回送列車で、途中どこにも停まらず、カンドワから1600キロ離れたカルカッタに到着した。
駅には大勢の人が溢れている。
サルーは、「ガネストレイへ帰りたい」と訴えるが、言葉が通じなかった。
疲れたサルーは、水道から水を飲んでいる少女に出会い、ついていった。
その子はホームレスで、地下の通路には、他に大勢の子供がいた。
夜、みんなが寝ていると、大人たちが子供を拐いにきた。
サルーは必死で逃げた。
この作品は、実話に基づいて制作された。
感動した。