ジュリアス・ケイプは、大学で化学を教えている。
その日の実験で大爆発を起こし、上司のウォーフィールド博士から、こっ酷く叱られた。
彼が実験で失敗して騒動を起こしたのは、この日が初めてではなかった。
ある日の授業前、ケイプは、フットボール部に所属している大柄な学生に痛めつけられた。
みんなが見ている前で、教室の棚に押し込められのだった。
怪我はなかったが、バツが悪かった。
女子学生のステラが、棚から彼を救い出してくれた。
ステラが教室を出て行くとき、雑誌を落としていった。
それを拾ったケイプは、たまたま、ボディビルの広告が目に入った。
強くなりたい彼は、ジムに通い続けた。
しかし、半年経っても、全く変化がなかった。
医学部の教授に相談したあと、彼は、強くなるための薬品開発に取り組んだ。
そして、開発した薬を、自分で試してみた。
イケメンで逞しい男に変身した彼は、着飾って、学生たちのダンスパーティーに出かけた。
彼は、そこにいたステラを強引にダンスに誘い、ピアノを弾き、歌った。
ステラは、彼の正体に気づかない。
二人はパーティーを抜け出して、ドライブに出かけた。
この作品は、ジギルとハイドをモチーフとしたコメディである。
古き良き時代のドタバタ喜劇、といえる。
ラストの前のスピーチは、心に刺さる。