織田裕二主演、日本の映画である。
テロ予告を受けた黒田康作一等書記官が、ローマの日本大使館に赴任した。
G8外相会合のため、川越外務大臣がイタリアにやってくる。
大使館は、その準備に忙しい。
旅行中の日本人女性、矢上沙江子が大使館に飛び込んできた。
カピトリーノ美術館で、娘のまどかが行方不明になったという。
安達香苗外交官補が、黒田と共に対応した。
美術館の監視カメラをチェックすると、まどかはトイレに入ったきり姿を消したのだった。
その時、紗江子の携帯が鳴った。
相手がイタリア語を話すので、黒田が対応した。
それは身代金要求の電話であり、黒田は、思わず父親だと名乗ってしまった。
イタリアの法律では、身代金目当ての犯人とは交渉しないことになっている。
大使館は警察に連絡し、沙江子に贋札を持たせることにした。
夫婦を装った黒田と沙江子は、犯人の要求に従って、次々に移動する。
それが、どうしたわけか、監視カメラが設置されている、人通りの多い場所ばかりだった。
スペイン広場に来た時、沙江子が男に鞄をひったくられた。
警官が一斉に男を追い、捕まえた。
その際、カバンに入っていた贋札がばら撒かれた。
男は誘拐犯に雇われただけだった。
これで警察に知らせたことが分かり、犯人が交渉を中止すると通告してきた。
この作品は、見応えがあって、力が入る。
織田裕二が、かっこいい。
ただ、冒頭、時間が前後するシーンが入っていて、ややこしい。
冒頭のシーンは、無い方がいい。