ジョン・トラボルタ主演、イギリス、イタリア、スペイン合作の映画である。
かつてのチャンピオン、サム・マンローは、引退して息子のサポートをしている。
サムは、自らが運転中の事故で妻を亡くして、悲しみを引きずっている。
跡を継いだ息子のキャムは、なかなか勝てないでいた。
サムに資金力がなく、戦闘力の強いマシーンに仕上げられないからだと、キャムは信じていた。
ついにキャムは、父から離れ、ライバルであるリンスキーのチームに入った。
リンスキーとサムは、犬猿の仲だったのだが。
サムは、レースに復帰した。
そして、往年の走りを見せて勝利した。
リンスキーのチームに入り、高性能なマシーンに乗っているのに、キャムは父に勝てなかった。
リンスキーはレース前にサムを潰せと、キャムに呟いた。
この作品は、ジョン・トラボルタの渋い演技が、際立っている。
レースシーンは、つまらない。
妻を亡くすシーンは出てくるが、サムとリンスキーが不仲になった原因は分からない。
レース中は、誰が乗っているのか分からないから、実況だけが頼りだ。
親子関係をテーマとした作品とするなら、これでいい。
太ってからは悪役ばかりやっているイメージのジョン・トラボルタだが、この作品では、かっこいい中年オヤジだ。