カナダの映画である。
シアトルで、少女誘拐事件が発生した。
警察が駆けつけた時には、犯人は殺されていた。
少女を助けたのは、元FBIのトム・トマシェフスキーらしい。
連絡を受けたFBI捜査官メイスンは、事件現場に出向き、トムの主治医だったグレース女医を呼び出した。
数日後、トムが女医の携帯に連絡を入れてきた。
トムは、記憶が定かでなく、覚えていた番号に電話してみたという。
警戒したトムは、すぐに電話を切り、そこを離れた。
グレースは、発信場所に行き、付近の酒場などでトムの写真を見せて回る。
その夜、トムがグレースの泊まるホテルにやってきた。
部屋で話しているところに、FBIを名乗る男が入ってきて、格闘になる。
トムは男を窓から突き落とし、グレースを連れて、彼女の車で逃走した。
途中、メイスンと合流する。
メイスンの話によると、トムはFBIの捜査官であり、麻薬取引の潜入調査をしていた。
FBIの内通者をあぶり出すためだ、と聞かされ、フラッシュバックが繰り返される。
この、フラッシュバックが、実に煩わしい。
随所に散りばめられていて、腹立たしくなるくらいだ。
トムは、捜査に使われた200万ドルの行方を知っているのだが、いまだ記憶を喪失したままだった。
これを巡って、物語は展開していく。
ストーリーは、ありきたりだ。
期待したアクションも、少ない。
まあ、駄作と言えるだろう。