スピルバーグ監督の作品である。
舞台は1900年代初頭、アメリカ南部。
ここに暮す黒人少女の成長と、彼女に関わる黒人達を描いている。
14歳の彼女が、二人目の子供を産むという場面から始まる。
彼女が「パパさん」と呼ぶ人が、赤ん坊の父親だ。
彼は、赤ん坊を彼女から取り上げ、売り飛ばしてしまう。
その後、彼女は暴力的な子持ちの男性 ( ミスター ) に嫁がされる。
そこでは奴隷のように働かされ、夜は性行を強制された。
消極的になっていく彼女の人生に、黒人歌手やミスターの息子の嫁が関わってくる。
黒人女性三人が、艱難を経て自立していく様を描いた作品だ。
評論家達には評判が良くないが、我々が娯楽作品として観るには、とても素晴しい映画である。