captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

若草物語 ( 1994 )

アメリカの映画である。

 

マーチ家は、父ロバートが南北戦争のため不在だが、母アビゲイルと四人の娘たちは明るく暮らしている。

 

長女マーガレット ( メグ ) は、とても美しい。

 

次女ジョセフィン ( ジョー ) は、お転婆だが作家志望だ。

 

三女エリザベス ( ベス ) は、ピアノが得意で心優しい少女だ。

 

四女エイミーは、おしゃまな甘えん坊である。

 

姉妹の仲は頗る良く、毎日、歌を歌ったり、演劇をしたりして、父のいない寂しさを紛らわせている。

 

姉妹には、大金持ちのおばさんがいた。

 

隣に、裕福なローレンス家が引っ越してきた。

 

青年セオドア・ローレンス ( ローリー、テディ ) の存在は、姉妹にとって、とても気になるものだった。

 

ある日の舞踏会で、メグとジョーはローリーと知り合い、馬車で家まで送り届けてもらった。

 

その日から、両家の交流が始まった。

 

中でもジョーとローリーは、親友と呼べる仲になった。

 

そんな折、父が戦場で怪我をしたとの連絡が入った。

 

母は、父の看病のために、急いで病院に向かった。

 

心や優しいベスは、貧しい人たちに食べ物を施していた。

 

そして、フンメル家の赤ちゃんから猩紅熱を移されてしまった。

 

医者に診てもらうが、手の施しようがなかった。

 

免疫のない末っ子のエイミーは、移ってはいけないので、しばらく大叔母の元で面倒を見てもらうことになった。

 

衰弱していく一方のベス。

 

母が、知らせを受けて帰ってきた。

 

そして、必死に看病し、ベスは一命を取り留めた。

 

 

若草物語」は、何度も映画化されているので、比較すると面白い。

 

ラストのセリフが、いい。

 

 

 

砂漠の流れ者

アメリカの西部劇である。

 

西部開拓時代の末期。

 

ケーブル・ホーグは、仲間のボウエンとタガートに騙され、砂漠に置き去りにされた。

 

彼は、神様に悪態をつきながら、とぼとぼと歩き続け、死を覚悟した。

 

そのとき、水源を見つけて命が助かった。

 

この水で儲けようと考えた彼は、水飲み場を作った。

 

最初の客は、金を払わなかった。

 

撃ち合いになって、射殺した。

 

二人目の客は、胡散臭い牧師のジョシュアという男だった。

 

ジョシュアから、土地の登記の話を聞いたケーブルは、ジョシュアの馬で街に行った。

 

街に着いたケーブルは、美しい娼婦ヒルディに出逢い一目惚れしたが、誘惑を断ち切って土地の登記を済ませた。

 

そして、駅馬車を経営しているクイットナーに、水源地に中継駅を作る話を持ちかけたが、信用されなかった。

 

次にケーブルは銀行へ赴き、頭取のカッシングに話をつけ、多額の融資を引き出した。

 

ケーブルは、その金を持って娼館へ行った。

 

ヒルディは彼を部屋に招き入れ、風呂に入れ、彼を洗った。

 

彼は、臭かったのだ。

 

そして、ことに及ぼうとしたとき、ケーブルは突然、ジョシュアに水飲み場を横取りされるのではないかと、不安になった。

 

そして、金を払わず出ていこうとし、大騒ぎになった。

 

何とか逃げ出して水飲み場に戻ると、ジョシュアは大人しく待っていた。

 

ケーブルは、ジョシュアを連れて街に戻り、贈り物を持ってヒルディを訪ねた。

 

ジョシュアは、美しい人妻に一目惚れしてしまった。

 

 

この作品は、サム・ペキンパー監督のコメディである。

 

 

 

 

 

 

 

 

さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅- 

日本のアニメーション映画である。

 

星野鉄郎メーテルと別れて2年後、地球は人間と機械人間の戦いが続いていた。

 

鉄郎はパルチザンに参加し、連日、激しく戦闘をしていた。

 

ある日、見知らぬ男が音声メッセージを届けにきた。

 

それはメーテルからのもので、「鉄郎、999に乗りなさい」というものだった。

 

機械人間による激しい銃撃を受けながらも、鉄郎は同志たちに援護されて、駅にたどり着いた。

 

壊されて瓦礫の山となっていた駅に、999号はあった。

 

車掌が、鉄郎を呼ぶ。

 

銃弾を掻い潜りながら、鉄郎は999号に乗り込み、車掌との再会を喜んだ。

 

最初の停車駅はメーテルの故郷ヘビーメルダーなのだが、すでに荒廃していて、999号は衛星ラーメタルに停車した。

 

この星も、機械人間が支配していた。

 

メーテルに会えるかもしれないと、鉄郎は一人、下車した。

 

荒野で機械人間に撃たれた鉄郎は、パルチザンの青年ミャウダーに助けられた。

 

鉄郎はミャウダーから「メーテルこそプロメシュームメーテルプロメシュームの跡を継いだんだ」聞かされ、ショツクを受けた。

 

キャプテン・ハーロックの助けを受けながら、鉄郎はミャウダーに駅まで送り届けてもらった。

 

999号に乗り込もうとした時、メーテルが現れた。 

 

 

この作品は、やや成長した鉄郎を描いている。

 

それに合わせて、野沢雅子が少し大人びた哲郎の声を演じている。

 

さすが、プロの声優だと感心した。

 

そしてミャウダーの吹き替えは、富山敬だ。

 

その他、声優陣は豪華である。

 

 

 

 

フロントランナー

ヒュー・ジャックマン主演、アメリカの映画である。

 

1984年、アメリカ。

 

民主党の大統領予備選挙で敗れたゲイリー・ハートは、若くて勢いがあり、ジョン・F・ケネディの再来と言われた。

 

4年後、彼は出身のコロラド州にあるレッドロックス公演で、大統領選出馬を表明した。

 

「これまでに西部出身の大統領はいない、アメリカの未来は西部にある。」

 

若さとルックス、開拓者精神などが受け、彼はゴアやデュカキスを抑えて、最有力候補 ( フロントランナー ) になった。

 

ゲイリーは、経済・教育・環境の「3E」を掲げ、妻子をコロラドに残して、遊説に旅立った。

 

連日のスケジュールで疲れを感じた彼は、マイアミで小休止をとった。

 

知人のヨットでリラックスした時間を過ごし、ドナ・ライスという女性と出会った。

 

後日、マイアミ・ヘラルド社に「ハートが女性と密会する」という匿名電話があった。

 

記者がマイアミ国際空港から、それらしい女性を尾行すると、彼女はワシントンにあるハート宅に入っていった。

 

ドナである。

 

そのことは、スクープとしてマイアミ・ヘラルド氏の一面を飾った。

 

ハート陣営の参謀であるビル・ディクソンは、会見を開いて説明をするよう勧めたが、ハートは拒否した。

 

マスコミによる攻撃が始まった。

 

 

この作品は、事実に基づいている。

 

マスコミの力の大きさが、実感できる。

 

マスコミは、人一人を抹殺するどころか、政治に影響を及ぼし、国の未来さえ変えかねない。

 

国民の民度が低いほど、マスコミの影響力は大きくなる。

 

疫病や戦争の話題で加熱している現在の日本の状態も、同じだ。

西太后

中国、香港合作の映画である。

 

1850年。

 

咸豊帝が、清国第九代皇帝の座に着いた。

 

早速、後宮に入るための少女が集められた。

 

その中で一際美しかったのが、玉蘭という少女だ。

 

しかし、生まれのせいで、彼女は身分の低い下級の女官にされてしまった。

 

玉蘭には、野望があった。

 

彼女は持って生まれた美貌と才覚を駆使し、帝の寵愛を得て、ついに男子を産んだ。

 

1951年に起こった太平天国の乱は、その後も長く続いていた。

 

また、英仏連合との戦いも、激しさを増していた。

 

帝は難を避けて北京を出て、離宮に移った。

 

玉蘭は西太后となり、帝の実弟・恭親王と手を結び、帝の正妻である東太后と対立した。

 

帝が崩御し、権力争いはますますエスカレートしていった。

 

 

この作品は、長い。

 

かつて帝が寵愛していた麗妃の両手両足を切り落とし、甕に入れるという残虐なシーンが印象的だ。

必殺 ! III 裏か表か

藤田まこと主演、日本の時代劇映画である。

 

文政三年四月。

 

八丁堀同心で中村主水の友人でもある清原英三郎は、両替商の桝屋仙右衛門を強請っていた。

 

彼は打ち出の小槌があるんだと言い、妻のおこうに贅沢品を買い与えていた。

 

ところが彼は、ある日、桝屋の手の者によって謀殺された。

 

葬儀の前に行方をくらませたおこうは、両替商組合肝煎の真砂屋徳次に会って、夫殺しを問い詰めた。

 

徳次は両替商組合が黒幕だと認め、おこうに戻ってほしいと告げた。

 

かつておこうは、真砂屋を継ぐのが嫌で、清原の妻になったのだった。

 

中村主水は、関係のあるおしのに頼まれ、預けている二十両の利息を取り立てに、枡屋に出向いた。

 

仙右衛門は清原殺しを仄めかし、主水を脅した。

 

枡屋の勘定人である彦松が、計算を間違えて、お払い箱になった。

 

枡屋の力が強く、もはや算盤で生計を立てることはできない。

 

絶望した彦松は、妻と幼い二人の子を伴って心中した。

 

彦松と同じ長屋に住んでいる鍛冶屋の政は、葬式代を枡屋からふんだくってくれと、主水に頼んだ。

 

枡屋に出向いた主水は、あっさり断られ、帰り道に襲われた。

 

 

この作品は、ラストの戦闘シーンがすごい。

 

 

 

 

 

 

折れた矢

ジェームズ・スチュアート主演、アメリカの西部劇である。

 

1870年、アリゾナ

 

軍を退役したトム・ジェフォーズは、伝言を受けてバーナル大佐の元へ向かっていた。

 

途中、怪我をしたアパッチの少年を見つけ、手当てをしてやった。

 

彼は撃たれていたのだ。

 

トムは少年の背中から、散弾を取り除いてやった。

 

少年は大人になる旅に出ていたのだが、怪我のために帰宅が遅れてしまっていた。

 

少年が感謝の印にと、身につけていた御守りをトムに渡したとき、アパッチが現れた。

 

少年は父に、彼に助けられたことを言い、トムも金探しの旅をしているだけだと告げた。

 

その時、白人の集団が通りかかり、トムは木に縛り付けられた。

 

白人の二人が射殺され、三人が残酷な殺され方をした。

 

トムは、釈放された。

 

ツーソンの街に着いたトムは、バーナル大佐を訪ねた。

 

大佐はトムに、軍に戻って偵察の任務に就いてほしいと言う。

 

250名の兵士で、アパッチを全滅させる作戦だ。

 

アパッチの人間性や誠実さに触れたトムは、申し出を断った。

 

その頃、アパッチのせいで駅馬車が途絶え、郵便でさえ送れなくなっていた。

 

トムは、アパッチと交渉することを考えた。

 

そして、街にいる先住民からアパッチの言葉を習い、彼らのものの考え方を学んだ。

 

会いにいくという狼煙をあげて、トムは一人、アパッチの酋長コチーズに会いに行った。

 

 

この作品は、白人 = 善、アパッチ = 悪という構図ではない。

 

アパッチの酋長は、平和を強く求めている。