藤田まこと主演、日本の時代劇映画である。
文政三年四月。
八丁堀同心で中村主水の友人でもある清原英三郎は、両替商の桝屋仙右衛門を強請っていた。
彼は打ち出の小槌があるんだと言い、妻のおこうに贅沢品を買い与えていた。
ところが彼は、ある日、桝屋の手の者によって謀殺された。
葬儀の前に行方をくらませたおこうは、両替商組合肝煎の真砂屋徳次に会って、夫殺しを問い詰めた。
徳次は両替商組合が黒幕だと認め、おこうに戻ってほしいと告げた。
かつておこうは、真砂屋を継ぐのが嫌で、清原の妻になったのだった。
中村主水は、関係のあるおしのに頼まれ、預けている二十両の利息を取り立てに、枡屋に出向いた。
仙右衛門は清原殺しを仄めかし、主水を脅した。
枡屋の勘定人である彦松が、計算を間違えて、お払い箱になった。
枡屋の力が強く、もはや算盤で生計を立てることはできない。
絶望した彦松は、妻と幼い二人の子を伴って心中した。
彦松と同じ長屋に住んでいる鍛冶屋の政は、葬式代を枡屋からふんだくってくれと、主水に頼んだ。
枡屋に出向いた主水は、あっさり断られ、帰り道に襲われた。
この作品は、ラストの戦闘シーンがすごい。