captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

シャドー・チェイサー

ヘンリー・カヴィル主演のアクション映画である。

 

彼は中堅どころの俳優なので、名前と顔が一致する人は、映画通と言えるだろう。

 

この作品には、ブルース・ウィリスが、主人公の父親役で、ちょこっとだけ出ている。

 

シガニー・ウィーバーも出ている。

 

会社員である主人公は、バカンスのためスペインを訪れ、事件に巻き込まれる。

 

クルーザーが荒らされ、家族が拉致された。

 

父が合流するが、実は、父親はCIAの工作員だった。

 

その父が殺され、アメリカ大使館に逃げ込むが、狙撃犯に間違えられる。

 

そして逃亡しながら、敵と戦う。

 

展開の速い作品であるが、プロットは緻密だ。

 

流石にハリウッドの脚本である。

 

無理な辻褄合わせもなく、全てが自然に繋がっている。

 

映画制作を目指す人は、この作品はとても勉強になるだろう。

 

アメリカ映画だから、ヒーローは最後まで生き抜き、勝利するし、家族と再会してハッピーエンドの予想が出来るが。

 

分かっていても、演出が上手く、ハラハラドキドキの連続だ。

 

 

イーオン・フラックス

アメリカのSF映画である。

 

未来。

 

ウイルスの蔓延により、99%の人類が死滅した。

 

生き残った人は、城壁に囲まれた街で、一見、平和に暮している。

 

しかし、実際は、ワクチンを発明した博士の子孫によって監視され、管理されていたのである。

 

主人公イーオンは、妊娠していた妹が政府に殺されたのをきっかけに、反政府勢力に参加する。

 

ある日、独裁者の暗殺命令を受け、政府内に侵入した。

 

ところが、いざ暗殺となったとき、引き金が引けない。

 

彼女は、独裁者の亡くなった妻のクローンだったのだ。

 

愛された前世の記憶が、暗殺を妨げたのである。

 

独裁者の方も、他人の気がしなくて、ついに肉体関係を結ぶ。

 

この街の人々は、ワクチンの副作用で妊娠できなくなっていて、何代もクローンとして再生産されていた。

 

しかし、一部では、自然妊娠できる人も増えてきていた。

 

自然に生まれると、支配できなくなる。

 

そこで、独裁者の弟が、妊婦を殺していたのだ。

 

彼とイーオンの戦いが始まる。

WALLE / ウォーリー

アメリカのアニメ映画である。

 

遠い未来、地球はゴミで溢れかえっていた。

 

人類は、ロボットに清掃を任せて、宇宙へ旅立った。

 

長い年月が経ち、壊れずにいたのは一台だけだ。

 

名前は、ウォーリー。

 

いつの間にか、感情を持つようになっていた。

 

生き残っていたゴキブリと、仲良く暮していたある日、ロケットがやってきて、ロボットを一台、置いていった。

 

それが凶暴な奴で、敵とみなしたら光線銃を撃ってくる。

 

それでも、ドタバタしている内に、ウォーリーに恋心が目覚めた。

 

相手のロボットの名前は、イブだ。

 

この後、話が二転三転して、ややこしい展開になる。

 

ロボットが感情を持つという、正当な根拠が描かれていない。

 

AIは、知能であって知性ではないから感情を持ち得ない、とも言われている。

 

この部分をすっ飛ばしているので、「なんだかなあ」という作品だ。

 

科学技術が発達して、最初から感情を持ったロボットが作られたことにした方が、しっくりくる。

 

引っかからない人には、楽しめるだろう。

マン・オブ・スティール

アメリカの、SF映画である。

 

スーパーマンの生い立ちから、地球に「定着」するまでを描いたものだ。

 

昔は分かりやすい邦題が付けられていたのだが、いつの間にやら、英語をカタカナにしただけのものばかりで、何の映画なのか、イメージすら出来ない。

 

この映画は、資源が枯渇し滅びかけたクリプトン星から始まる。

 

生まれたばかりの男の子が、カプセルに乗せられ、「地球」に送り込まれた。

 

優しい夫婦に拾われたその子は、すくすく育ち、超能力の制御も出来るようになる。

 

大人になり、自分の出生の秘密を探し始めた頃、クリプトン星の生き残りが、地球制服にやってきた。

 

戦いが始まる。

 

スーパーマンに思い入れがある人には、つまらない、物足りない作品かも知れない。

 

CGばかりで、何だか嘘っぽいからだ。

 

スーパーマンは、やっぱり鍛え抜いた肉体のクリストファー・リーブでなくては、と感じさせられた。

男たちの大和 / YAMATO

反町隆史主演の映画である。

 

戦争礼賛の映画でも、反戦映画でもないと思うが、痛みを感じる作品である。

 

現代、元大和乗組員だった人の娘が漁港を訪ね、大和の沈没海域に連れて行ってくれと頼むところから始まる。

 

大和の戦いについては、色々な映画で再現されている。

 

最後の、菊水作戦時の戦闘シーンは、この作品が一番かもしれない。

 

大和が撃沈されることは、わかり切っているのだけれど、力が入ってしまう。

 

高射砲や三連装機銃で、敵機と対する兵士たちの目線で描いているからか。

 

僅か25億円の制作費で、よく作り上げたものだ。

 

ハリウッドなら、主演俳優のギャラだけで、それくらいいってしまう。

 

それはともかくとして、広島の大和ミュージアムに行けば、撮影時に使用された模型を見ることが出来る。

 

人が、戦争に反対するのは当たり前。

 

ただ、「戦争するか」、「植民地になるか」の二者択一なら、日本人の男なら戦争を選ぶだろう。

 

ラストシーンは、現代に戻っての話になるので、余韻は残らない。

 

連合艦隊」のほうが、よかった。

 

 

おおかみこどもの雨と雪

細田守原作・脚本・監督のアニメである。

 

大学生の花が、一人の男性と出会うところから物語は始まる。

 

彼は、最後の「おおかみおとこ」だったのだが、花はそれを受け入れ、2人の子供を産む。

 

姉の名前は「雪」、弟の名前が「雨」である。

 

幸せな日々は長く続かず、夫が事故でなくなってしまう。

 

花は、2人を育てるため、田舎の古民家へ引っ越し。

 

子供達は、狼に変身したり人間に戻ったり、自由にのびのび暮していた。

 

やがて成長し、学校に通うようになると、色々と問題が起きてくる。

 

やがて、人間として生きていくことを決めた「雪」、狼として生きていくことに決めた「雨」。

 

家族の別れは、必然だった。

 

幼児の頃の無邪気な可愛らしい姿と、思春期を迎え自我の芽生えた姿の対照が、実にうまく描かれている。

 

子供と一緒に鑑賞して、親子の繋がり、兄弟姉妹の繋がりを確認できる作品である。

アビス

ジェームズ・キャメロン監督のSF映画である。

 

アメリカ海軍の潜水艦が、事故で海底深く沈んでしまう。

 

近くにいた石油採掘基地に、救助要請が来た。

 

スタッフが深海に潜り、救出活動するだけで終わらない。

 

勿論、嵐がやってきて、連絡が途絶える。

 

さらに海軍大佐が、潜水艦から核弾頭を、無断で回収した。

 

彼は、事故はソ連の攻撃によるものだと信じ込み、心を病んでいく。

 

さらに、未知の生命体が登場して、SFらしくなっていく。