古いドイツの映画である。
不動産屋で働く青年が、伯爵の城を買いに訪れる。
この伯爵が、吸血鬼だった。
青年は噛まれてしまい、青年の妻は伯爵の悪夢にうなされる。
青年は無事に戻るが、伯爵は妻を狙っていた。
彼らと、伯爵との戦いが始まる。
この作品は、ドラキュラ映画の元祖と言われるものだ。
ドラキュラとはイメージが違い、ネズミを彷彿とさせる。
ヨーロッパではネズミによるペストが蔓延して、多数の死者が出たから、ネズミに対する恐怖があるのだろうか。
その後、ドラキュラはコウモリのイメージだ。
吸血コウモリが実在するからだろう。
CGやSFXを使わないで、これほどの恐怖を作り出したのは、見事である。
ドイツ人の緻密な性格によるものか。
将来、映画監督を目指す人には、勉強になる作品だ。