イギリス・西ドイツの映画である。
主人公のルポ・ライターが、老人の自殺に出くわしたことから物語が始まる。
老人は、第二次大戦中に強制収容所に捕らえられていたユダヤ人だった。
主人公は老人の日記から、元SS達を匿う組織「オデッサ」の存在を知る。
そして、ひょんなことからイスラエル情報部「モサド」の手を借りて、オデッサに潜入した。
全体に、暗くて重苦しく、サスペンスに満ちた作品である。
そして、アメリカの映画みたいなハッピーエンドはない。
実際に、世界に散らばった元ナチス親衛隊員が、捕まることなく命を全うしているのだ。
そういう背景があるから、いかにも中途半端な終わり方である。
見終わった後は、消化不良だ。