1941年公開、アメリカの映画である。
南北戦争で活躍した実在の軍人カスターが、陸軍士官学校入学から、インディアンとの決戦までを描いている。
当時、というか、今でもそうであるが、「白人は善、インディアンは悪」とアメリカ人は考えていたし、考えているだろう。
差別撤廃を謳い「ネイティブアメリカン」と白人側は言う様になったが、当のネイティブは「インディアンで結構」と、反発している。
何しろ、白人は原住民を、ほぼ絶滅させたのだ。
虐殺した数は、600万人とも言われている。
映画では大抵、インディアンは恐ろしいもの、白人の敵であり、動物のように殺される。
しかし、この作品では、少し趣が違った。
「本当のアメリカ人は、インディアンだ」という白人側の台詞があったのだ。
そして最後は、インディアン側の正義を認めている。
戦前の映画としては、希有のものだ。
それだけでも、感心である。