レオナルド・ディカプリオ主演、アメリカの映画である。
1823年、アメリカ北西部の山岳地帯。
白人達は動物の毛皮を獲っていた。
そこを、インディアンのアラカラ族が襲撃した。
ガイドのグラスが、船に乗り込むよう指示して、ようやく逃げ出した。
33人が殺され、毛皮の多くを捨ててきた。
しばらく川を下ったところで、グラスは山を通ることを提案した。
この川はアラカラ族が支配していて、このまま行けば殺される。
一行は、船を捨て、毛皮を山に隠した。
船を流しに行った2人は、そのまま船で逃げ出し、その後、アラカラ族に捕まって殺された。
グラスの案内で、一行は山を進んで、カイオワ砦を目指した。
アラカラ族が追ってくるだろうから、ゆっくりはしていられない。
見張りに出ていたグラスがグリズリーに襲われて、重症を負った。
一行は彼に応急処置を施し、急造の担架で運ぶ。
しかし、彼を運びながら雪山を越えていくのは不可能だ。
そこで隊長は、瀕死の彼を射殺しようとするのだが、できなかった。
隊長は、グラスの息子ホークと、若いブリッジャー、金目当てのフィッジェラルドを残して出発した。
残された3人は、グラスが死んだら埋葬してから皆の後を追う予定だ。
さっさと済ませてしまいたいフィッジェラルドは、ブリッジャーが水を汲みに行っている間に、グラスの息を止めようとした。
ホークがそれに気付いて、止めに入る。
フィッジェラルドは、襲いかかってきたホークにナイフを突き立てて殺した。
彼は、戻ってきたブリッジャーを騙して、翌日、グラスを放置して逃げた。
グラスは、奇跡的に生き延びた。
彼は、肉食動物が食べ残した屍骸から、僅かな肉をこそげ落として、食いつないだ。
ホークの復讐を果たすまで、死ぬわけにはいかないのだ。
観ていて、力が入る作品だ。
瀕死の重傷、極寒の雪山、1人取り残され、先住民が追ってくる。
これ以上ないほど、主人公の危機だ。
残酷なシーンも、熊との格闘も、リアルだ。
覚悟して観ないと、ショックを受ける。