やなせたかし原作、日本のアニメーション映画である。
牧場で生まれた羊の子チリンは、居場所がわかるように首に鈴をつけられていた。
チリンは牧場を駆け回って、幸せな日々を送っていた。
母はチリンに、柵の外に出てはいけない、外には恐ろしい狼がいて羊を食べるからと教え諭した。
チリンは、母の言葉を真剣に聞かず、ウサギと遊んだ。
ある日、日が暮れてもチリンが帰ってこない。
母は、必死になって探し回った。
チリンは、倒木の陰で眠ってしまっていた。
目覚めたチリンが歩き出すと、首の鈴が鳴り、母に見つけてもらうことができた。
母は、チリンが大好きだから叱らなかった。
秋の終わりの夜。
狼の「ウォー」が、羊小屋に侵入してきた。
みんなは逃げて隠れたが、チリンは逃げ遅れた。
ウォーがチリンに襲いかかる。
咄嗟に母が駆け寄ってチリンに覆いかぶさった。
チリンを庇って、母は殺されてしまった。
いくら泣き叫んでも、母は目を開けてくれない。
チリンは柵を越えて、復讐のためにウォーのいるところに向かった。
この作品は、なんともやるせない。
チリンの気持ちも、野生の厳しさも、よくわかる秀作だ。