フランスの映画である。
リアリティ+ テクノロジー社が、理想の自分を実現する技術を開発した。
首からチップを埋め込み、手のひらのスイッチを押すことで、容姿や声をカスタマイズできるのだ。
これは、整形ではない。
チップを埋め込んだ者同士の脳内に、バーチャルな映像を送り込むという技術だ。
効果は12時間持続し、その後の12時間は脳を休ませる。
冴えない青年ヴィンセントも、手術を受けてチップを埋め込んだ。
彼は鏡の前で手のひらのスイッチを押し、顔や体型、声などを理想的なものに変えた。
その日は外出せず、12時間後の翌朝、目覚めたときには元に戻っていた。
ベランダに出ると、アパートの隣の部屋の女性が、椅子に腰掛けてスケッチをしていた。
彼の気配に気づいて振り向くが、彼は気まずく感じて引っ込んだ。
スイッチを入れてイケメンに変身した彼は、カフェに出かけた。
そこで対応した女性店員が、彼の好みのタイプだった。
彼女の首にも、チップを埋める手術の跡があった。
彼女の目には、理想の自分が映し出されているはずだ。
手渡されたレシートに、彼女の電話番号が記されていた。
この作品は、20分余りの短編である。
ちょっとスリリングだ。