フランスの映画である。
中年の男性アントワーヌが、バリカンで髪を刈っている。
彼は、子供の頃を思い出していた。
12歳の頃、夏、ノルマンディーの砂浜で友達と遊んだ。
彼は、母親が編んでくれた毛糸の水泳パンツを履いていた。
それは濡れると乾きにくいし、サクランボの飾りがついているのも嫌だった。
アントワーヌは、床屋のシェーファー夫人に恋をして、しょっちゅう通っていた。
彼は夫人の匂いが好きで、妄想を膨らませていた。
ある日、散髪中に夫人の豊満な乳房が目に入った。
その日の夕食で、父親から将来の夢を聞かれた彼は「女の床屋さんと結婚する。」と答えた。
その途端、父は彼を平手打ちした。
アントワーヌは、駆け出して部屋に篭った。
父は、彼の夢を赦した。
中年になったアントワープは、理髪店で働いている美しい女性を見かけた。
店に入ると、予約があるから30分してから来てくれと言われ、彼は外で時間を潰した。
その女性マチルドは、3軒の理髪店を経営している店主から、1店を譲り受けていた。
30分後、アントワーヌは戻ってきて、散髪をしてもらった。
彼は、「結婚してください」と言った。
彼女は、無反応のまま、スルーした。
3週間後、アントワーヌは再び店を訪れた。
マチルドは、彼のプロポーズを受け入れた。
この作品は、観終わってから色々と考えさせられる。