ロバート・デ・ニーロ主演、アメリカの映画である。
中年の刑事のウェイン・トビーは「マッド・ドッグ ( 狂犬 ) 」と渾名されているが、写真が趣味の気が弱い男だ。
深夜、路上で殺人事件が起きて、彼は相棒のハロルドと共に現場に駆けつけた。
被害者は至近距離から撃たれて、車中に放置されていた。
犯人は、銃を持った手に返り血を浴びていると推測された。
写真を撮りながら現場検証をした後、彼は、不審な男を見かけた。
彼が雑貨店に入ると、レジの店員の様子がおかしい。
店員は、足下に人質をとって、銃で脅していた。
銃を持つ手は、血まみれだった。
銃を抜いて対決する勇気がないウェインは、言葉でやりとりするしかない。
隙をついて犯人は、店の裏口から逃げた。
翌日、バーで休憩していると、ギャング風の大男がウェインに話しかけてきた。
男は、ボスが会いたいと言っていると、クラブの招待券を残して去った。
ウェインが指定された時間にクラブに行くと、そこには、雑貨店で人質にされていた男がいた。
彼は、ギャングのボス、フランク・マイロだ。
フランクは、ウェインを命の恩人だとして歓待した。
二人は打ち解けた。
話が合い、仲良くなった。
翌朝。
ベルが鳴った。
ウェインがドアを開けると、クラブでバーテンをしていた若い女性が立っていた。
「命を救ってくれたお礼だ」と、フランクが彼女を寄越したのだ。
1週間、一緒に住むという。
ウェインは、彼女を部屋に残して仕事に出かけた。
この作品は、邦題が「恋に落ちて」と似ていて、勘違いする人がいるだろう。
ギャングのボスは、ビル・マーレイが演じている。
二人が、自らのイメージと真逆の役を演じているのが、面白い。
ラストは、青春映画だ。