笠智衆主演、日本の映画である。
大企業で監査役をしている平山周平のもとに、友人の河合秀三が訪ねてきた。
河合は周平の娘・路子の上司であり、路子の縁談を持ってきたのだった。
路子は24歳、結婚してもいい年頃だ。
突然の話でもあって、周平は、やんわり断った。
その後二人は、西銀座の小料理屋へ向かった。
二人は旧制中学の同級生である。
小料理屋で、もう一人の同級生堀江晋と合流して、飲みながら同窓会の相談を始めた。
周平は次男の和夫、長女の路子と3人で暮らしている。
路子が、男二人の世話をしている感じだ。
長男の幸一は、結婚して団地で妻と二人で暮らしている。
同窓会。
恩師である佐久間清太郎が、招待された。
佐久間は現在、工業地帯でラーメン屋「燕来軒」を営んでいる。
しこたま飲んで上機嫌な佐久間を、周平と河合が送っていった。
妻を亡くした佐久間は、行き遅れた娘と二人暮らしだ。
何だか落ちぶれた感じの恩師を見た二人は、哀れみを覚えた。
河合は周平に、路子を嫁にやらないと佐久間みたいになるぞと、忠告した。
周平は、同級生たちから義援金のような形で集めた金を、佐久間に届けた。
この作品は、父と娘を中心に描いたホームドラマだ。
男同士で酒を飲むシーンが、やたら多い。