大杉漣主演、日本の映画である。
倒産寸前のIT企業「デジタルドラゴン」社では、厳しいリストラを進めていた。
担当の鬼塚太郎人事部長が、鈴木一郎に解雇を言い渡している。
名前にプレッシャーを感じていると主張する鈴木に対して、「イチローとダブらせているのは君だけだ。」と、鬼塚は冷たく言い放った。
人からは冷酷無悲と思われている彼だが、実際は心を痛めていた。
帰宅途中、公園のベンチで一休みしていると、若いカップルが騒いでいる。
近づくと、子猫が捨てられていた。
カップルに注意したため軽い言い争いになった。
鬼塚が帰宅すると、娘の真由から「猫ゲーム」をねだられた。
彼は、猫を飼いたいと言い出すのかと勘違いして、叱りかけた。
翌日、第二新卒の研修が始まった。
担当の鬼塚は、研修生に厳しい言葉をかけた。
帰宅途中、いつものベンチで一休みすると、昨日の猫が気になった。
その場所に近づくと、1匹の子猫が寄ってきた。
鬼塚は、子猫を抱き上げた。
盛り上がりのない、退屈な作品である。