岡田准一主演、日本の時代劇映画である。
江戸時代、将軍家綱の治世。
碁打ちの青年、安井算哲は囲碁の腕前が確かであるだけでなく、天文に興味を持ち、算術にも長けていた。
ある日、金王八幡宮に新たな算術の問題が掲げられていることを知った算哲は、翌朝、早速参拝して、その場で解き始めた。
問題に夢中になっていると、境内を掃き清めていた女性から声をかけられた。
すると鐘がなった。
今日は、将軍の御前で囲碁を披露する日だったのだ。
算哲は、慌てて登城した。
その後、幕府から保科正之を通して、算哲は、全国を回っての北極星の観測を命じられた。
出発まで、まだ日があるので、彼は数学者関孝和に会えるかもと、算術の塾を訪ねた。
そこに、先日、境内で会った女性、村瀬えんがいた。
えんは塾の経営者、村瀬義道の妹だった。
算哲は、自分が考案した問題を奉納し、一年の約束で測量の旅に出た。
安井算哲が、とても魅力的に描かれている。
算哲のように生きたい、と思わせられた。
村瀬えん役の宮崎あおいは、こういう役柄がよく似合う。