ジョン・オットウェイは、極寒の石油基地で、スナイパーとして雇われている。
彼は、基地に侵入しようとする狼を狙撃するのだ。
最愛の妻を亡くした彼は、大きな悲しみに浸っている。
夜、バーで酒を引っ掛けた彼は、ライフルを持って外へ出た。
そして、銃口を咥えたが、引き金を引くことはできなかった。
彼は、休暇を利用して帰郷することにした。
飛行機には、彼の他にも、大勢の作業員が乗り込んでいる。
離陸後、オットウェイは眠り込み、妻の夢を見ていた。
突然の衝撃で目を覚ました彼は、シートベルトを締めて揺れに備えた。
飛行機は、そのまま、アラスカの雪山に墜落した。
オットウェイは、飛行機から放り出されていて、少し離れたところで気がついた。
生き残ったのは、彼を含めて七人だけだった。
マイナス20度の雪山であり、助けが来ることは期待できなかった。
夜、物音に気付いたオットウェイが確かめにいくと、狼が女性の遺体に食いついていた。
そこは、狼の縄張りのようだった。
このままでは、全員、狼に食い殺されるか、凍死するかだ。
翌朝、拒否する一人を除いて、オットウェイたちは森を目指した。
この作品では、狼に襲われる恐怖がリアルに伝わってくる。