アメリカの映画である。
アンピトリュオン王が率いるティリンス軍は、カレヌス王を攻め、王同士の一騎打ちを申し込んだ。
アンピトリュオンはこれに勝利し、アルゴスの全てを手に入れた。
王妃アルクメネは、王の暴政を憂いていた。
王妃は賢者ケイロンを伴って神殿を訪れ、女神ヘラに祈りを捧げた。
ヘラはアルクメネの願いを受け入れ、アルクメネが救世主となる息子を産むとの神託を授けた。
息子は王の子ではなく、ゼウスの子であり、「ヘラの贈り物 = ヘラクレス」と名付けるとのことだ。
アルクメネは、男子を出産した。
アンピトリュオン王は、その子にアルケイデスと名付けた。
次男である。
20年後、アルケイデスは逞しく成長した。
彼は、クレタ島の姫君ぺぺと愛し合うようになった。
長男イピクレスは、それに嫉妬していた。
ある時、兄弟はネメアの獅子に遭遇した。
凶暴なネメアの獅子には、槍が刺さらない。
アルケイデスは獅子に組みついて、締め殺した。
イピクレスは手も足も出せず、見ているだけだった。
イピクレスは、ネメアの獅子の皮を被って、宴会場に入ってきた。
そこで王は、クレタ島との友好関係を深めるため、イピクレスとぺぺが結婚すると発表した。
結婚式は4ヶ月後とした。
その場にいたペペは、逃げ出した。
アルケイデスが後を追う。
二人は一緒になって遠くへ逃げようとしたが、追っ手に捕まってしまった。
アルケイデスは、親友ソティリスが率いる軍団と共に、エジプト遠征を命じられた。
兵士の数が、160名から半数に減らされた。
アルケイデスたちは待ち伏せに遭い、軍は全滅、彼とソティリスは生捕りにされた。
名前を聞かれたアルケイデスは、出発前に母から聞かされた本当の名前「ヘラクレス」を名乗った。
しかし彼は、この時はまだ、母の言葉も、ゼウスの守護も信じていなかった。
この作品は、ヘラクレスを描いた作品の中で、最も魅力的だ。