アメリカの映画である。
ニューヨーク・ヤンキースのジャック・エリオットは、ワールドシリーズでMVPを取ったこともある強打者だった。
しかし、不審に喘いだ挙句、スキャンダルもあってCMを降板させられた。
そしてついに戦力外となり、トレードを通告された。
彼の獲得に名乗りを挙げたのは、日本のプロ野球、中日ドラゴンズだけだった。
メジャー・リーグに未練を残しながらも、ジャックは中日に入団する。
ドラゴンズに5年間在籍しているマックス・デュポアは、ジャックにアドバイスをするが、彼は聞く耳を持たなかった。
来日して初めての練習の時、内山監督からスイングの欠点を指摘されたが、彼は無視した。
他球団には、まだ弱点を知られていないので、最初のうちは活躍できた。
また、球場で知り合ったデザイナーのヒロ子と、恋人の関係になった。
インタビューでは暴言を吐いていたが、通訳の西村が好意的に訳したため、彼は「ミースター・ベースボール」というニックネームで親しまれるようになった。
しかし、そのうちに弱点を突かれるようになり、また、監督との衝突も激しくなってく。
スランプに陥った彼は、乱闘騒ぎを起こして、出場停止処分を受けた。
傷心のジャックを、ヒロ子は実家に招待した。
そこに、内山監督が現れた。
監督は、ヒロ子の父親だったのだ。
ジャックは、内山家で過ごす間に、監督の人間性に触れて改心した。
そして、猛練習に励んだ。
主人公が挫折から努力して復活する、そこに恋愛も絡むという王道のストーリーだが、面白い。
内山監督は、高倉健が演じている。
主人公よりも、監督がかっこいい。