日本の映画である。
韓国。
幼い兄弟を残して、母親が急死した。
数年後、日本。
赤身焼肉で全国展開をしている焼肉チェーン「虎王」 は、店主のトラオがテレビ番組のヤキニクバトルロワイヤルで連戦先勝していたこともあり、大人気だ。
売上を伸ばしている虎王は、全国制覇が近い。
ところが、ただ一ヵ所、北九州の売上が上がらなかった。
小倉。
焼肉食堂「プルコギ」 は、白肉、いわゆるホルモンを提供している。
師匠であるじいちゃんと、孫娘のヨリ、そしてじいちゃんに育てられているタツジが、店を切り盛りしていた。
タツジは、じいちゃんから肉の焼き方を伝授され、毎日のように稽古している。
プルコギ食堂は、いつも賑わっている。
じいちゃんの処には、時々、道場破りがやってきた。
しかし、みんな負けて、すごすごと立ち去るのだった。
ある日、トラオがお忍びで食べに来た。
そして、じいちゃんに「ヤキニクバトルロワイヤルに出てみないか」 と誘いを掛けた。
じいちゃんは、興味を示さない。
トラオが店の悪口を言ったので、タツジと言い争いになった。
その頃、虎王は暴力を使って、北九州の焼き肉店を潰しに回っていた。
テンポが悪いし、主人公はぼそぼそ喋るし、退屈な作品だ。
コミカルなシーンで笑いを取りにいっているのだが、つまらない。
演出家が、笑いというものを、知らないのだろう。
まるで、小学生が学芸会でやるコントだ。
豪華な出演者達は、台本に納得したのだろうか。
ただ、田村高廣だけは、良かった。