日本のアニメーション映画である。
大正時代。
花村紅緒は、幼い頃に母親を亡くし、軍人である父親に育てられた。
剣道が得意な、じゃじゃ馬娘の女学生である。
ある日、登っていた木から落ちたところを、通りかかった美形の軍人に助けられた。
お尻を触られたと思った紅緒は、思わず彼に平手打ちをしてしまった。
彼は伊集院忍陸軍少尉で、花村家を訪ねる途中だった。
家事の苦手な紅緒は、まともに接待が出来ない。
父は忍を庭に案内するよう、紅緒に命じた。
それが、いつの間にか2人は、竹刀を付き合わせている。
止めに入った父は、思わず、忍は紅緒の許嫁だと叫んだ。
忍に一本取られた紅緒だが、結婚相手が決められていることに、納得がいかない。
その後、紅緒は、結婚が破談になる様に、反発を繰り返した。
小さな頃から弟のように慕ってきた隣家の藤枝蘭丸は、紅緒に恋をしていた。
紅緒が嫁に行くと聞いた蘭丸は、自分の気持ちを打ち明けた。
そして2人は、駆け落ちする。
明るく活発な紅緒を、忍は、とても気に入っている。
彼は、祖父母が決めた結婚の話に、抵抗はなかった。
少女コミックにおける不朽の名作の、初の劇場版アニメである。