堺雅人主演、日本の映画である。
作家の一色正和と妻の亜紀子が、新婚旅行から鎌倉にある正和の実家に帰ってきた。
夫婦2人の生活が始まる。
編集者の本田が、原稿を取りに来た。
まだ仕上がっておらず、正和は鉄道模型に現実逃避している。
そうしていると、アイデアが降りてきて原稿が仕上がった。
本田を送り出すと、庭先を河童が駆け抜けた。
正和は驚く亜紀子に、鎌倉には妖怪が共存していると説明する。
正和が出掛けた日、亜紀子は絶対に入るなと言われた納戸に入った。
そこには、多数の鉄道模型や、骨董品、原稿が無造作に積んであった。
突然、長らく一色家のお手伝いをしている老婆・キンが現われた。
夜、正和と亜紀子がキンを送っていった帰り道、魔物の市場「夜市」 があった。
本物の魔物や死者がいるのだが、亜紀子はコスプレだと思い込んで楽しんでいる。
すると、既に亡くなっている近所の瀬戸優子が、正和に話しかけてきた。
ここでは、死んでも「幽霊申請」 をすれば、霊体として残っていられるという。
正和は、警察に心霊捜査の手伝いをしている。
ある殺人事件を解決した後、正和に貧乏神が取り憑いた。
一色家に来た貧乏神を、亜紀子は無邪気に受け入れる。
二人は茶碗を交換した。
そして貧乏神は、次に取り憑く家に飛んでいった。
入院していた本田が、亡くなった。
生前に幽霊申請の話をしていたので、正和の立ち会いの下、死神にその話をすると、あの世の都合で却下された。
仕方なく、次善の策として本田は魔界転生を選び、記憶を残したままカエルの魔物に転生した。
ある日、亜紀子が正和を迎えに行く途中、石段で転んでしまう。
その時、幽体離脱してしまった。
気付いて戻った時には、既に身体が消えていた。
ファンタジーである。
導入部分が長く、クライマックスが短すぎて、あっけない。
亜紀子は、多くの男にとっては理想の妻だが、女性には嫌われるタイプだろう。
高畑充希が、上手く演じている。