captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

歓喜の歌

小林薫主演、日本の映画である。

 

市役所職員の飯塚正は、軽い不祥事を起こして、左遷された。

 

この4月から、「みたま町文化会館」 の主任だ。

 

市長から、らんちゅう ( 金魚 ) の世話を仰せつかっている。

 

年末が近づいたある日、「みたま町コーラスガールズ」 から、大晦日のホール使用確認の電話がかかってきた。

 

この時、ダブルブッキングが発覚する。

 

もう一つのグループ、「みたまレディースコーラス」 も、予約していたのだった。

 

飯塚は両者の代表を呼んで、どちらかが融通を利かせてくれるように頼むが、どちらも頑なだった。

 

部下に責任を押しつけるだけで、優柔不断な飯塚には、解決策が思い浮かばない。

 

後日、部下の加藤を連れて、若い方の「みたま町コーラスガールズ」 を訪れた。

 

そこのリーダーが、加藤が小学生の頃の音楽の先生・五十嵐だった。

 

2人は五十嵐を伴って、「みたまレディースコーラス」 の処に乗り込むが、こちらには市長が所属していた。

 

双方に譲れない事情があり、時間をずらすことも出来ない。

 

また、チケットは完売していて、合同で開催するには席が足りない。

 

ある日の昼食。

 

出前でラーメンを注文したのに、タンメンが配達された。

 

飯塚は、店員をきつく叱りつける。

 

それを見た加藤の、「まるでコーラスグループの人たちみたいですね。」 の一言が、飯塚の心に刺さった。

 

暫くして、北京飯店の娘が食器を下げに来た。

 

その時、お詫びの印にと餃子を持って来た。

 

飯塚は、餃子を食べて、決心した。

 

双方に、歌ってもらうと。

 

この作品は、立川志の輔の落語を映画化したものだ。

 

市役所職員の典型的なイメージと言うと、市役所に勤めている人に失礼かもしれないが、飯塚は、そのタイプだった。

 

それが、餃子を食べてから、誠実さと情熱が備わっていく。

 

人と人とのやり取りは、面白い。

 

ただ、全体に、冗長だ。