デビー・オーシャンは、5年の刑期を終えて出所した。
デビーは、今は亡きダニー・オーシャンの妹だ。
出所後、鮮やかな手口で化粧品を盗み、さらに高級ホテルに宿泊する。
勿論、無料でだ。
そして、かつての仲間ルーに会いに行く。
ルーは、酒を水で薄めて出すようなバーを経営していた。
デビーはルーに、この5年間、練りに練った強盗の計画を話した。
獲物は、カルティエが所有する1億5000万ドルのダイヤモンドネックレス「トゥーサン」 である。
それは、地下金庫に厳重に保管されている。
そこで、メトロポリタン美術館で開催されるファッションの祭典を利用する。
ハリウッド女優ダフネに、このネックレスを付けさせ、こっそり模造品と取り替える、という計画だ。
最初は渋ったルーだが、結局受け入れ、行動に移す。
まず、仲間を集める。
ダフネにドレスを提供させるためのファッションデザイナー、ローズ。
彼女らは、偽の記事でダフネを騙して、ローズを指名させた。
ローズは、ジュエリー職人アミータを伴ってカルティエを訪れ、「トゥーサン」 を見せてもらう。
この時、メガネに仕込んだスキャナーで取り込んだデータから、3Dプリンターを使い、ジルコニウム製の模造品を作った。
デビーは、かつての恋人クロードをダフネに近づけさせた。
クロードはかつての恋人であり、彼のせいで服役させられた怨みがある。
デビーは、強盗と同時に復讐を遂げるつもりでいた。
冒頭の盗みのシーンは、話がうまくいきすぎていて、違和感を感じる。
その後は、テンポ良く話が進み、飽きさせない。