ジャン = クロード・ヴァン・ダム主演、アメリカの映画である。
主人公ブラジルが、ターゲットを暗殺するシーンから始まる。
鮮やかだ。
インターポールは、かつてスナイパーを雇ってマフィアの組織を壊滅させたことがある。
インターポールは、その証拠隠滅をはかるため、全てを知っているフリントを殺すことにした。
かつてフリントは、マフィア、ポロ一味に襲撃され、目の前で妻を犯された。
執拗な暴行を受けた妻は、脳に障害を負って寝たきりになる。
後にフリントは、ポロ一味の半数を殺害し、ポロを投獄することに成功した。
フリントは、関係者が知らない場所で、彼女の介護をしていた。
インターポールは、フリントをおびき出すため、彼の仇であるポロ出所させる。
友人から、そのことを聞いたフリントは、狙撃に向かった。
一方ブラジルは、成功報酬をダイヤモンドで受け取り、次の依頼を受けた。
ポロの暗殺だ。
当日、向かいのビルからフリントが狙撃した瞬間、ブラジルがバンで乗り付け、ボーガンでポロを撃った。
矢はポロの弟に当たり、狙撃は失敗した。
ブラジルとフリントは争うが、ターゲットが同じなので、手を組む。
全体がセピア色で、重苦しい雰囲気を醸し出している作品だ。
フリントは追い詰められるが、ブラジルは、いつも安全なところにいる。
主人公は、フリントの方ではないか、とさえ感じる。
それでも、この作品を観ようとするのは、ヴァン・ダムのファンだろう。
ヴァン・ダムのアクションシーンは、とても少ない。
その点では、ファンはガッカリするだろう。
フリントを中心に観れば、楽しめる作品だ。