フェデリコ・フェリーニ監督、イタリア・フランス合作の映画である。
イタリアの田舎に暮らしている、怠け者の若者、五人の日常を描いている。
水着コンテストが開かれ、モラルドの妹・サンドラが優勝したが、意識を失う。
彼女は、色男ファウストの子供を身籠もっていた。
ファウストは逃げるが、父親に捕まり、二人は結婚する。
そして、ファウストは聖像などを売る店で働くことになった。
しかし、浮気癖がならず、店長に妻にちょっかいを出してクビになる。
腹いせに天使像を盗み出すが、買い手が付かず、盗みもばれた。
アルベルド姉は一家の働き手だ。
祭が終り、アルベルトが寂しさにうちひしがれて帰宅すると、姉が不倫相手と駆け落ちしていた。
老母が、取り残されていた。
レオポルドは、詩人だ。
しかし、気が弱すぎた。
リカルドは、歌がうまい。
彼ら五人は、定職にも就かず、日々、ぶらぶらと連れ立って遊んでいた。
ある夜、モラルドは、駅夫の少年と知り合った。
そして、町を出る決心をする。
古い映画で、モノクロだ。
青春時代を思い出して、懐かしくなる作品だ。
何か賭けるものがあって、一所懸命に打ち込むのも青春だが、この作品の登場人物のような日々も、青春なのだ。
どちらの人生であっても、年老いたら懐かしい思い出だろう。