captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

ボルグ / マッケンロー 氷の男と炎の男

スウェーデンデンマークフィンランド合作の映画である。

 

1980年。

 

テニス世界ランキング1位のビョルン・ボルグは、ウインブルドン4連覇中だ。

 

今年、5連覇がかかる彼は、調子が上がらないまま、プレッシャーに耐えている。

 

ウインブルドン大会後には、婚約者マリアナと結婚する予定だ。

 

アメリカのジョン・マッケンローは、世界ランキング2位。

 

試合中に暴言を吐いてばかりで、悪童と呼ばれている。

 

ボルグは、子供の頃、しょっちゅうキレていた。

 

それで、出場停止処分を受けたこともある。

 

しかし、そんな少年に才能を見いだしたのが、コーチのレナート・ベルゲリンだった。

 

彼は、すぐキレるボルグの怒りや不安を、一球に込めることを教えた。

 

マッケンローは、子供の頃、親の顔をうがってばかりの大人しい少年だった。

 

テニスで認められるのが、嬉しかった。

 

ウインブルドン一回戦。

 

ボルグは、ノーシードの選手に苦戦した。

 

テレビで流れる試合を観ていたマッケンローの友人が、ボルグのルーティーンに拘った生活を揶揄する。

 

しかしマッケンローは、「何度も、彼のようになろうとした。」 と、答えるのだった。

 

そのマッケンローは、一回戦で、相変わらず暴言を吐きながら悪童ぶりを発揮した。

 

婚約者と2人、ホテルでテレビ観戦していたボルグは、批判するマリアナに「彼は、ああして精神を安定させているのだ。」 と、答えた。

 

ボルグは、マッケンローにかつての自分を見ていたのだ。

 

2人は順調に勝ち進み、決勝戦で対決する。

 

とても、見応えのある作品だ。

 

2人の現役時代を知っている人には、さらに思い入れがあるだろう。