アメリカの映画である。
インドで生まれたメアリー・レノックスは、10歳の時、地震で家族を亡くした。
彼女は、イギリスに住む伯父に引き取られた。
伯父のクレイブン伯爵は、妻リリアスを亡くして以来心を閉ざしており、メアリーを引き取っても、すぐに旅行に出掛けてしまった。
屋敷は、暗く重苦しい雰囲気で、メアリーは馴染めない。
また、家政婦頭のメドロック婦人は、何かと厳しかった。
ただ、メイドのマーサは、優しかった。
ある日メアリーは、伯母の部屋で鍵を見つけた。
それは、庭園の奥にある扉の鍵だった。
メアリーがその鍵を使って扉を開けると、荒れ果てた花園だった。
そこはリリアスが亡くなった場所であり、伯爵が封印したのだった。
メアリーは、マーサの弟ディコンを誘って、花園を再生させていく。
大人達には、内緒だ。
ある夜、メアリーはすすり泣く声を聞いた。
声の主を捜すと、男の子に出会った。
その子は、伯爵の息子コリンで、メアリーの従兄弟だ。
生まれつき病弱で、歩くことができない。
彼は部屋から一歩も出ることなく、父親にも顧みられなかったため、心を閉ざしていた。
メアリーは、コリンを花園に連れていこうと考えた。
しかし、厳しいメドロックの目があった。
ほのぼのとして、心が温まる作品だ。
不遇の身の優しい女の子が、けなげに周囲を明るくしていく。
良くあるパターンの作品ではある。