アメリカの映画である。
1917年。
6歳のジェーン・ハドソンは、舞台の子役として人気を博していた。
「ベイビー・ジェーン」の愛称で親しまれ、等身大の人形もよく売れていた。
その影で、姉のブランチは我慢の日々を過ごす。
1935年。
大人になった二人は、すっかり立場が逆転していた。
姉のブランチは映画で活躍しているが、ジェーンは演技が下手な上、飲んだくれていた。
ある日、車の事故でブランチが半身不随になり、仕事が出来なくなってしまった。
車椅子生活のブランチは、豪邸の二階で、ジェーンに世話をされて暮らしていた。
姉に怪我をさせた責任を取った形だが、酒におぼれて、精神に異常をきたしていく。
姉の飼っていた小鳥やネズミの死骸を、夕食に運んできたりした。
姉が外部との連絡を取るのを嫌って電話機を取り上げ、ついに、監禁してしまう。
家政婦のエルバイラが、異変に気づいて、ジェーンが外出中にブランチを尋ねてきた。
彼女の部屋には鍵が掛っていて、エルバイラはドライバーとカナヅチでドアを外そうとする。
そこへ、ジェーンが帰ってきた。
この作品には、イライラさせられた。
意地悪で憎たらしいジェーンを、ベティ・デイヴィスが、見事に演じている。
24、5歳の設定だが、40歳くらいに見える見にくいメイクをしている。
それが、意地悪さを引き立てていた。