ゼンデル・ワシントン主演、アメリカの映画である。
冒頭、車を暴走させている若い女性が、事故で死亡する。
シカゴに住むジョン・Qは、リストラされフルタイムからパートタイムに格下げされた。
借金が返済できず、妻の車が押収される。
一人息子のマイクは9歳、ジョンに折角のお小遣いを上げたりする心優しい子だ。
ある日、少年野球の試合に出ていたマイクが、突然倒れ、病院へ運ばれる。
心臓病で、移植するしか助かる方法はない。
移植リストに載せるためにも高額の費用が掛る。
じょんは、リストラされた時に保険も書き換えられていて、費用が下りない。
国の補助も受けられない。
家財道具を売り、友人に援助してもらっても、全く足りない。
さらに病院は、マイクを退院させると言ってきた。
ジョンは、覚悟を決めて病院を乗っ取る。
銃で脅し、患者を無料で治療させたりしながら、マスコミを呼ぶ。
マスコミを通じて、マイクをリストに載せるよう訴えた。
警察本部長は、部下にジョンの射殺を命じ、病院に忍び込ませる。
医療制度に警鐘を鳴らす作品、とされている。
けなげな少年。
子を思う親心。
特に父と子の絆は、離婚が当たり前のアメリカでは、「憧れの対象」でもある。
客観的に見れば、身勝手な男の犯行なのだが。
アメリカ人には、受けるのだろう。