アメリカ、イギリス合作の映画である。
火星有人探査ロケット、カプリコン1号が打ち上げられた。
発射直前、3人の宇宙飛行士は秘密裏に脱出させられ、砂漠の基地に連れて行かれる。
そこで宇宙飛行士達は、責任者であるNASAのケラウェイ博士から、説明を受けた。
探査機の生命維持システムに欠陥が見付かったが、中止できない。
だから、芝居をしろと。
彼らは拒否したものの、家族に危害を加えると脅されたため、しぶしふ従う。
NASAは偽の映像を公開し、世間は火星探査成功に沸き立った。
そのロケットが帰還の途中、大気圏で破壊されてしまう。
NASAとしては事故を認めざるを得なかった。
となると、芝居をしていた3人の宇宙飛行士は、生きていてはいけないことになる。
命の危機を感じ、基地から脱走した。
新聞記者のロバートは、NASAに勤める友人から、この計画に不審な点があると連絡を受けた。
詳細を聞くために友人の家を訪れると、見知らぬ人がいた。
友人は、存在の形跡を消されていた。
その帰り道、ロバートの車はブレーキに細工されていて、危うく死にかけた。
ロバートは、陰謀があることを確信し、ブルーベイカー宇宙飛行士の妻を訪ねた。
この作品が出たことで、「アポロ計画はでっち上げだった」と真剣に考える人が出てきた。
映像を様々に分析したテレビ番組まで作られた。
影響の大きい映画だ。
今見れば、「古い」感じは否めないが、SFというよりサスペンスと捕らえて観れば楽しめる。