アルコールと鎮痛剤が手放せないグエンは、毎晩、酔っぱらっていた。
母親がアル中で亡くなっていて、身内は姉が一人いるだけだ。
その姉が結婚するので、付添人を頼まれた。
結婚式当日、酔っぱらっていたグエンは遅刻し、姉に縁を切られた。
さらにシャンパンを飲み過ぎて、ウエディングケーキの上に転倒してしまう。
グエンは、新しいケーキを買いに行くといって、新婚カップルが乗るはずのリムジンを運転し出て行ってしまう。
そして民家に突っ込み、裁判に。
28日間、中毒者更生施設に入所することになった。
我が儘な性格、禁断症状の苦しみなどでなじめないグエンは、面会に来た恋人ジャスパーと抜け出して酒を飲んで帰ってきた。
それがばれて、服役するか、真剣に更生するかを迫られ、更生を誓う。
手に入れた鎮静剤を窓から捨てたのは良かったが、やっぱり欲しくなり窓から転落、足を骨折する。
他の入所者達から嫌われている彼女は、出て行けといわれる始末だ。
それでも、やっと心の内をさらけ出し、みんなに受け入れられて更生に励むようになった。
また、入所している野球選手エディに恋心を抱いたことも、励みに繋がっている。
中毒克服のための28日間を、コミカルに描いた作品だ。
現実の更生施設は、もっとドロドロしたものだろう。
禁断症状が、あっさり抜けるわけがない。
出所後どうなるのだろう、という気持ちが起きた。
一回でも酒を飲んだら、元に戻ってしまうのだろうな、とか。
そんな感情を抱かせたのは、出演者の演技力によるものだろう。