ジェイソン・ステイサム主演、イギリスの映画である。
主人公ブラントが、夜中に車上荒らしをしている少年達をボコボコにするシーンから始まる。
ブラントはロンドン市警の刑事で、暴力が過ぎて謹慎していた。
監査官に対して、「首にしたら何をしでかすか分からないぜ」と脅し文句を吐き、復職する。
雨の夜、徒歩で巡回中の婦警が射殺された。
連続警官殺しの始まりだった。
犯人のワイスは、新聞社に電話して自らを「ブリッツ」と名乗っていた。
ブラント刑事は、情報屋から犯人に目星を付け部屋に押し入るが、証拠が無く退散する。
このとき、かつてビリヤード場で叩きのめして病院送りにした奴だと分かった。
ブラント刑事の同僚が殺された後、ワイスを逮捕する。
しかし、証拠不十分で釈放。
もはや、法の力では、どうすることも出来なくなった。
随分、雑なシナリオである。
警察組織に取材をしたことがないのだろうか。
折角、ジェイソン・ステイサム主演なのに、アクションシーンといえば、悪ガキをホッケーのスティックで叩きのめすところと、犯人を追いかけるところくらいしかない。
派手な撃ち合いも、無い。
監督が自分のために撮ったような作品だ。
こういう駄作を数多く観ることが、秀作を観る目を養うことになる。