ニコラス・ケージ主演、イギリス、フランス、アメリカ合作の映画である。
第二次世界大戦中、ギリシャのケファロニア島で起きた、ドイツ軍によるイタリア兵虐殺事件を元にした作品だ。
当時、ギリシャはドイツとイタリアに分割占領されていた。
ケファロニア島には、コレリ大尉が率いるイタリア軍が駐留する。
コレリ大尉は、マンドリンを背負った陽気な男で、島民達は彼に心を開いていく。
その中に、婚約者と別れた美女ペラキアがいた。
ある日、機雷処理中の事故でコレリ大尉が重傷を負う。
ペラキアの献身的な看護によって、彼は回復した。
そして二人は、結ばれる。
暫くしてイタリアが降伏し、コレリ大尉達は国に帰ることになった。
これに反発したドイツ軍が、イタリア兵に武装解除を要求し、強制収容所に入れてしまう。
そして、処刑が始まった。
コレリ大尉も、処刑場へと送られる。
牧歌的で、平和そのものの雰囲気のケファロニア島。
同盟国であるドイツ兵による、イタリア兵の大量虐殺。
このギャップが、観終わった後の、何とも言えない不快感と感動を残している。
ラストは、少々意外ではあるが、ちょっとだけジーンときた。