サム・ペキンパー監督、ジェームズ・コバーン主演、西ドイツ・イギリス合作の映画である。
1943年、クリミア半島。
ソ連を相手に戦うドイツ軍・クバン橋頭堡に、シュトランスキー大尉が志願して赴任してきた。
鉄十字章を受けるために来たとうそぶく、プロイセン貴族のシュトランスキーは、皆と対立した。
兵士達の信頼が厚いシュタイナー伍長が、ソ連の少年兵を捕虜にして連れてきた。
直属の上司となったシュトランスキーは、射殺を命じるが、シュタイナーは反抗する。
少年兵は、助けられた。
シュトランスキーは、シュタイナーを味方に付けた方が得策と考え、彼を曹長に昇格させる。
しかし、彼は、なんとも思わなかった。
また、副官のトリービヒ少尉の弱みを握り、逆らえないようにした。
ある日の戦闘で、シュタイナーは脳震盪を起こし、入院した。
しかし、再び、全線に戻ってくる。
また、シュトランスキーと対立し、シュタイナーの小隊は、最前線に取り残された。
連合国が善、ドイツが悪という描き方ではない。
名誉欲に凝り固まった無能な上司と、その下で苦労する有能な部下、というのは現代社会でも、よくあることだ。
ただ、戦場では命懸けである。
映像にリアリティがあり、痛みが伝わってくる。
子供に観せると、トラウマになるだろう。
ラストは、意外な展開だ。