香港の映画である。
先日紹介した「恋する惑星」の中のストーリーの一つを、独立させたものだ。
引退を考えている若い殺し屋と、言語障害のある若者の二つの人生が平行して描かれている。
言語障害のある若者を演じているのは金城武で、「恋する惑星」へと繋がっていく。
最後の方で、居酒屋の店員と客として少し会話をするだけで、二人の接点はない。
殺し屋は、仕事をして、恋をして、また仕事をする。
若者は、障害のせいで定職に就けず、深夜、勝手に他人の店を営業したり、押し売りしたりしている。
犯罪なのだが、罪の意識は無いし、また、悪いことのように描いていない。
犠牲になる人は、皆、善人で、彼を警察に訴えたりしないのだ。
淡々としたストーリーで、退屈な映画である。
「通」と呼ばれる人達には、この映画は素晴らしい作品なのかもしれないが。
映画は娯楽と、割り切っている私にとっては、つまらない駄作だ。
それでも、観ることに価値はある。