アメリカ、イギリス、ニュージーランド合作の映画である。
私の名前は、スージー・サーモン、鮭のサーモンと同じ、みたいな台詞から始まる。
「1973年、14歳の時に私は殺された」と、衝撃的な台詞が続く。
最初にガツンと一発食らわせて、平和な家族のシーンが展開する。
両親と子ども三人の、平凡だが幸せな家族。
スージーは、長女だ。
憧れの男の子と初デートの約束をした帰りに、近所に住む男に殺された。
死んだスージーは、この世とあの世の中間の世界にいて、家族やボーイフレンドを見ている。
先にその世界に来ていた女の子から、天国へ行くよう勧められるが、踏ん切りが付かない。
この世では、スージーの帽子と大量の血が見つかったが、遺体も犯人も見つからず、捜査は迷宮入りした。
しかし、妹や父は、近所の男が怪しいと感じるようになる。
犯人も、そのことに気付く。
盛り上がりは少ないが、サスペンスのある作品だ。
霊となったスージーが、犯人を追い詰めたり脅かしたりするホラーではない。
かといって、ファンタジーでもない。
中途半端な作品である。