1967年、アメリカの映画である。
スペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘプバーンが、夫婦役で出ている。
舞台は1960年代の西海岸。
人種差別は、法律では禁止されていたものの、当然のように残っていた時代である。
ある日、ロサンゼルス空港に降り立ち、タクシーに乗るカップルが人目を惹いた。
若い白人女性と、黒人のカップルだったからだ。
当時は、「あり得ない」こと。
黒人ジョン ( シドニー・ポワチエ ) は、優秀な医師。
8年前に妻を亡くし孤独だったが、一週間前に白人女性ジョーイと知り合い、結婚することに。
ジョーイの両親に結婚を認めてもらうために、ロサンゼルスにやってきた。
ジョーイの父親は、新聞社を立ち上げた人物で、人種差別を否定するリベラルな人だったのだが・・・。
いざ、自分の娘が黒人と結婚するとなると、猛反対する。
母も、最初は戸惑う。
とにかく、夕食会をひらくことになり、ジョンの両親も招かれた。
双方の両親の葛藤、愛で結ばれているカップル、味方をしてくれる白人の牧師様、反対する黒人メイドなど。
アメリカが抱える人種差別問題を、真っ向から受け止めた作品である。
この作品は、一度は観ておくべきものと言えよう。
アメリカでは、現在でも人種差別は残っている。
それほど、根の深い問題なのだ。