今流行の、ダーク・ファンタジーだ。
前作「スノーホワイト」 より、時は遡る。
邪悪な女王ラヴェンナは、周囲の国を次々に滅ぼして、自分のものにしていた。
まだ魔術が使えない妹・フレイヤが、婚約者のいる男の子供を身籠もってしまう。
やがて娘が誕生した。
その娘が、殺される。
その時の怒りで、フレイヤは氷の魔術に目覚めた。
国を出たフレイヤは、軍隊と魔術を使いながら自分の王国を建設した。
そこには、征服した村から子供達が連れてこられ、兵士としての訓練を受けさせられた。
中でも最優秀のエリックとサラは、成長して恋仲になり、国を出ようとする。
フレイヤは、愛することを禁じていた。
2人の間に氷の壁を作り、エリックの目の前でサラを殺した。
その後、エリックも殺し、川に投げ捨てた。
7年後、エリックは生きていた。
ラヴェンナ女王の国で、暮らしていたのだった。
ある日、ラヴェンナ女王の鏡が盗まれた。
取り返すことを依頼されたエリックは、2人のドワーフを連れて、フレイヤの王国に向かう。
途中、兵士との争いで殺されそうなところを、女性に助けられた。
それは、サラだった。
サラは、エリックが逃げ出したと思っていた。
2人は、互いに異なるヴィジョンを見せられていたのだった。
スノーホワイトとは、白雪姫のことだが、この作品には出てこない。
魔女との戦いを描いたもので、メルヘンのかけらもない。
近頃は、この手の作品が受けるようだ。