captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

依頼人

アメリカの映画である。

 

11歳のマークは、母と弟と共にトレーラーハウスに住んでいる。

 

ある日、隠れてタバコを吸おうと森へ行こうとすると、弟がついてきた。

 

マーク達は、車に排気ガスを引き込んで自殺しようとしている場面に出くわした。

 

マークがホースを外していると、乗っていた男に見付かり、車内に連れ込まれてしまう。

 

男は弁護士で、マフィアが殺した上院議員の死体の隠し場所を、マークに話した。

 

隙を見て、マークは逃げだし、男は自殺した。

 

事件は警察の知るところとなる。

 

真実を話せば家族も危険だと考えたマークは、警察で黙秘した。

 

結局マークは、警察、FBI、マフィアに目をつけられたのだった。

 

身の危険を感じた彼は、チラシで見た弁護士事務所を訪ねた。

 

ポケットの中には、1ドルしかなかった。

 

ハラハラドキドキさせられ、満足できる作品だ。

 

子供が主人公で、周囲の大人が振り回されるのも、愉快である。

ガンマン無頼

フランコ・ネロ主演、イタリア、スペイン合作の西部劇である。

 

テキサスで保安官をしているバートは、父の仇シスコを捕まえるために、メキシコに向かった。

 

彼は、七歳の時、シスコに父を殺されたのだった。

 

途中、弟のジムが合流し、連れだってメキシコに入る。

 

銀行でも、酒場でもシスコの名前を出すと、皆、口ごもってしまう。

 

市長のミゲルからは、街を出て行くように言われてしまった。

 

バートとジムは、弁護士の手助けで街に残る。

 

二人は、ミゲルに売られていく女性達について行って、シスコの屋敷に招き入れられた。

 

バートはシスコと対面し、「テキサスへ連行して、法の裁きを受けさせる」 と告げた。

 

可もなく、不可もない、普通の西部劇だ。

 

 

 

 

 

 

エージェントウルトラ

アメリカの映画である。

 

さえない青年が、手錠を掛けられ取調室での尋問が始まった。

 

事の発端は、三日前だ。

 

回想。

 

コンビニでアルバイトをしているマイクは、一緒に暮らしている恋人フィービーにプロポーズする計画だ。

 

そのためにハワイ旅行を計画するが、飛行機に搭乗する前にパニックを起こしてしまい、帰宅する。

 

パニック障害だ。

 

CIA本部。

 

ヴィクトリアという女性のデスクに、匿名の電話がかかってきた。

 

マイクの命が狙われているという。

 

マイクは、ワイズマン計画というCIAの極秘プロジェクトで作り出されたスーパーエージェントなのだ。

 

CIA内でのし上がってきたイェーツが、失敗に終わったとされているワイズマン計画を闇に葬ろうとしていたのだ。

 

ヴィクトリアはイェーツに、マイクの助命を懇願するが、一蹴されてしまう。

 

彼女は、コンビニで働いているマイクの元に出向き、謎の言葉を告げて、彼を覚醒させた。

 

しかし、マイクには何の自覚もない。

 

マイクが外に出ると、男が2人、襲いかかってきた。

 

彼は、瞬時に2人を抹殺する。

 

自分でも何が何だか分からず、フィービーを呼び出した。

 

この作品は、CIAが実際にやっていた、向精神薬を使って一般市民をスパイに改造するマインドコントロール計画を、コメディに仕立て上げたものだ。

 

コメディ感が薄く、中途半端だ。

 

もっと主人公を追い込んで、シリアスな作品として仕上げた方が良かっただろう。

 

 

海よりもまだ深く

阿部寛主演、日本の映画である。

 

主人公・篠田良多は、15年前に文学賞を取って以来、鳴かず飛ばずだ。

 

今は、「小説のリサーチ」 と称して、興信所に勤めている。

 

専ら、浮気調査だが。

 

郊外の団地には、年老いた母親が一人で暮らしている。

 

良多は実家を訪れて父の遺品をあさるが、金目のものは無かった。

 

良多には、別れた妻との間に一人息子がいて、月に一度、会うことが出来た。

 

ギャンブル好きの良多は、なかなか毎月の養育費が支払えない。

 

良多は、息子が出ている少年野球の試合を覗きに行って、元妻が新しい恋人といるのを見掛けた。

 

そして、月一度の面会日に、良太は息子を実家に連れていった。

 

夕方、元妻が息子を迎えに来たが、台風が接近していたので、泊まっていくことになった。

 

日常生活を描いているだけの作品だ。

 

それゆえに、身近に感じて、共感を覚える人もいるだろう。

 

エンタテイメントを求めている人には、つまらない。

 

 

 

 

 

 

ウォンテッド

アメリカの映画である。

 

25歳のウエスリーは、平凡なサラリーマンだ。

 

上司にいびられるし、恋人は浮気するしで、精神的に参っている。

 

ある日ウエスリーは、パニック障害の薬を買いに薬局に行った。

 

そこで、フォックスと名乗る美女が話しかけてきた。

 

突然、彼らは何者かに襲われる。

 

フォックスはウエスリーを助けて、自分たちのアジトに連れて行った。

 

フォックスは、1000年続く暗殺組織フラタニティの一員だ。

 

組織のボス・スローンは、ウエスリーに父の話をした。

 

生後すぐに失踪したウエスリーの父は、組織最強の暗殺者であり、メトロポリタンビルでクロスに殺されたのだと。

 

復讐に燃えるウエスリーは、組織に加入して、過酷な訓練を受ける。

 

やがて彼は才能が開花して、優秀な暗殺者になり、次々に仕事をこなしていった。

 

そして、宿敵クロスと相対する。

 

ところがクロスは、自分はウエスリーの父親だと言い残し、死んでしまう。

 

騙されていたことが分かったウエスリーは、スローンへの復讐を誓った。

 

スピーディーなアクションは、楽しい。

 

ただ、吹き替えが客寄せのためのド素人なので、字幕版をお勧めする。

 

 

息子

三国連太郎永瀬正敏主演、日本の映画である。

 

浅野哲夫は、岩手から東京に出てきて、居酒屋でアルバイトをしている。

 

ある夏、母の一周忌で実家に帰省した。

 

長男夫婦、長女夫婦も帰ってきていて、一人暮らしの父・昭男の今後について話し合う。

 

まだまだ元気な昭男は、気を使われて、腹を立てる。

 

ただ、昭男は、定職に就かないでいる次男・哲夫が心配だった。

 

東京に戻った哲夫は、居酒屋を辞めて鉄工所で働き始めた。

 

商品の配達先で、事務をしている美しい女性・征子と出逢う。

 

一目惚れした彼は、彼女に会えるのが嬉しくて、仕事にも精を出した。

 

やがて仕事ぶりが認められ、アルバイトから契約社員に格上げになる。

 

哲夫は、一言も挨拶をしてくれない征子に、思い切って手紙を渡した。

 

翌日、配達先に行くと、彼女は欠勤していた。

 

そこの従業員が気を聞かせて、「あの子は、耳が聞こえず話も出来ない聾唖者なんだよ。」 と、教えてくれた。

 

それを聞いても、哲夫の気持ちは変わらない。

 

しばらくして、父・昭男が戦友会の会合に出席するため、上京してきた。

 

哲夫の下宿を訪れた昭男は、征子を紹介された。

 

結婚するんだと。

 

淡々とした物語である。

 

エンタテイメントではない。

 

三国連太郎の演技を楽しむとか、昭男の心情を察するとか、かな。

 

 

ビッグケーヒル

ジョン・ウエイン主演、アメリカの西部劇である。

 

連邦保安官ケーヒルは、手配されていた一味を捕まえて、久しぶりに街へ戻る途中だ。

 

街では、ケーヒルの長男が、酒場で暴れて留置されていた。

 

彼は、厳格で家庭を顧みない父に反発していた。

 

そして、留置場に入っていたフレイザー達にそそのかされて、弟と共に銀行強盗を手伝ってしまう。

 

その際に、保安官助手が射殺された。

 

街に戻ってきたケーヒルは、事件の話を聞き、犯人捜しに出掛ける。

 

長男を保安官助手に任命し、さらに、インディアンのライトフットを道案内に立てた。

 

彼らは、山中でキャンプを張っていた男達4人を捕まえた。

 

別の州で強盗を働いてきたと白状したのだが、逮捕して、連れ帰る。

 

ケーヒルは、長男の態度を見て、不審に感じた。

 

この4人は、銀行強盗・殺人に関しては、無実かも知れない。

 

しかし、裁判で縛り首が確定した。

 

ジョン・ウエインが、1人で活躍する作品だ。

 

いつものような、派手な殴り合いはない。

 

観終わって、満足感の薄い作品だ。