captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

努力しないで出世する方法

アメリカの映画である。

 

しがない清掃員フィンチは、ある日、「努力しないで出世する方法」という本を手にする。

 

How to本にしたがって、先ず、大企業の郵便係に転職した。

 

ここから、出世街道を歩んでいくことになる。

 

出世の階段を駆け上がるという方が適切かも知れない。

 

社長や上司の「善意の誤解」で、どんどん出世していく様子は、なかなか面白い。

 

また、好敵手の存在も、作品を盛り上げている。

 

相手は、社長の息子である。

 

さて、映画とは、この様な「娯楽」であるべきだと思う。

 

話が難解であったり、監督の思想がにじみ出ていたりしたら、全く楽しめないのだ。

 

 

聯合艦隊司令長官 山本五十六

役所広司が主演している。

 

戦争映画というより、人間映画という方が合っているだろう。

 

戦闘シーンは、稚拙なCGが中心で、実につまらない。

 

このせいで、映画にのめり込めない。

 

ただ、三船敏郎山村聰より、役所広司の方が実際の山本五十六に近いかも知れない。

 

そういう印象を持った。

 

作品自体は、普通の邦画レベルと言える。

 

連合艦隊」には、足元にも及ばない。

メリンダとメリンダ

アメリカの映画である。

 

ウディ・アレン脚本・監督。

 

話は、ニューヨークのビストロから始まる。

 

劇作家達が、人生は悲劇か喜劇かで議論していた。

 

そこで、同じ状況から、悲劇と喜劇の二つの脚本を考える。

 

この脚本の主人公が、メリンダだ。

 

この映画は、悲劇篇と喜劇篇を並べたものである。

 

どちらも、結婚生活が上手くいかず、別れて独りになったメリンダが、突如、友人宅にやってきたことからスタートする。

 

喜劇篇を後に持ってきているから良かったものの、悲劇篇が後だったら、実に後味の悪い作品になっていただろう。

 

アメリカ映画は、いつもハッピーエンドだ。

天国から来たチャンピオン

アメリカのファンタジー映画である。

 

アメリカンフットボールのスター選手ジョーは、スーパーボールを控えて、交通事故で急死する。

 

自分の死に納得いかない彼は、天使長に掛け合ってみた。

 

すると、間違って天国に召されたことが判る。

 

寿命は、まだ、50年も残っていたのだ。

 

すぐに地上へ戻ったが、彼の遺体は火葬されてしまっていた。

 

代わりの死体を探し、見付けたのが大富豪。

 

妻とその愛人に殺された大富豪として生き返り、チームを買収してスーパーボールに挑む。

 

ハチャメチャな物語だが、最後は、ほろっとさせられる。

 

 

敦煌

30年前の、日中合作の映画である。

 

原作は、井上靖敦煌」。

 

佐藤浩市西田敏行主演。

 

西暦1100年頃の話である。

 

若き趙行徳は、科挙の試験に落ちた。

 

西夏についての質問に、まともな答えが出せなかったからだ。

 

その後、西夏出身の女性と知り合い、興味を持った彼は、西夏へと旅立つ。

 

途中で西夏軍に捕まって、軍に組み込まれてしまったが、その中で出世していく。

 

辺境の地と思っていた西夏は、シルクロードの中継点であり、文化が花開いた都会であった。

 

原作を読んだ人にとっては、物足りない映画だろう。

 

読んでない人には、異国の文化に触れるような感じで、わくわく感のある作品である。

 

 

ボビー・フィッシャーを探して

アメリカの映画である。

 

ボビー・フィッシャーとは、全盛期に忽然と姿を消したチェスの名手だ。

 

心優しい七歳の少年ジョシュは、ある日、ベンチでやっているチェスに魅了された。

 

大人達に遊んで貰っている内に、めきめき、実力を伸ばしていく。

 

父は、ボビー・フィッシャーの再来だと信じて、専属のコーチを雇う。

 

チェス仲間達との交流は禁止され、勝つための訓練だけが課された日々を送る。

 

生活の全てをチェスに捧げるような生活を強いられながらも、ジョシュは才能を開花させていく。

 

ところが、生来の優しさが「勝ち」に拘ることを許さなかった。

 

相手を憎めないのだ。

 

母親だけが、理解者だった。

 

この映画は、実話に基づいている。

 

子供の才能に気付き、英才教育を施す親。

 

挫折したときに、子供に対してどのような態度を取るかで、将来が決まる。

 

人間ドラマでありながらも、チェスの対局シーンに手抜きは無い。

 

思わず、息を止めてしまう程、引き込まれる。

 

莫大な制作費も、高度なCGも使ってないが、十分、楽しめる映画である。

マッドストーン

オーストラリアの映画である。

 

マッドマックスシリーズの原型になった作品だ。

 

物語は、政府要人が演説中に暗殺されたところから始まる。

 

暗殺者は、暴走族に目撃されたと勘違いし、そのグループのメンバーを殺していく。

 

警察は、若いストーン刑事を暴走族に潜入させ、捜査を始めた。

 

ストーンは、その生活に馴染んでいく。

 

暴走族同士の喧嘩をヒントに、暗殺者は仲間を連れて暴走族に抗争を仕掛けた。

 

暗殺者というのは、資本が雇ったプロの殺し屋で、到底、暴走族の敵ではない。

 

この作品は、暴力シーンに尽きる。

 

たまには、こんな映画でスッキリしても良いだろう。