captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

レディL

ソフィア・ローレン主演、アメリカの映画である。

 

共演は、ポール・ニューマン

 

80歳のレディ・Lは、イギリスから帰ってきた。

 

波乱に富んだ人生の伝記を書いてもらうためだ。

 

詩人を別荘に呼び、昔話を始める。

 

彼女は、若いころ、洗濯屋で働いていた。

 

娼婦の館へ洗濯物を届けるのが、日課だった。

 

そんなある日、娼館に警察に追われた男・アルマンが逃げ込んできた。

 

彼女にとって、理想の男性像そのものの男であり、2人は結婚する。

 

暫くすると、男の欠点が目につきだして、我慢できなくなり別れることになった。

 

彼女は、イギリス人の大富豪に気に入られ、結婚した。

 

2人の生活に、アルマンがかかわってくる。

 

この作品は、何と言っても、意表を突いたラストシーンだろう。

 

回顧が終わったレディ・Lと詩人が別荘を後にするところだ。

 

 

 

 

リクルート

コリン・ファレルアル・パチーノ主演、アメリカの映画である。

 

主人公は、MITを最優秀で卒業したが、一般企業には入らずCIAの門をくぐる。

 

父の死の真相から、父がCIAの工作員だったことが判明したからだ。

 

彼は、CIA工作員の訓練を受ける。

 

様々な試練が課せられ、「不合格」なにるはずが、合格した。

 

この訓練自体が、CIA内部にいる敵のスパイを探るものだったのだ。

 

この作品は、頭を整理しながら観ないと、訳が分からなくなる。

 

暴力シーンも、過激だ。

 

子供には見せない方が、良いだろう。

 

裏の世界を暴くような映画には、真実を少し混ぜてあるという。

 

かかわりたくない世界である。

ネバーエンディング・ストーリー

アメリカ・西ドイツ合作のファンタジーである。

 

ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」が原作で、当然のように、原作の方が面白い。

 

ただ、結末が違うから、どちらも楽しめる。

 

一言で言えば、おとぎの国の冒険物語だ。

 

30年以上前のものだから、CGは無い。

 

それでも、結構上手く作り込んでいて、引き込まれる。

 

ドラゴンの背に乗って飛ぶシーンは、優れた楽曲が添えられていて、ワクワクするところだ。

 

権利の話が付けば、リメイクされるかもしれない作品である。

Uボート

ドイツの映画である。

 

正確には、西ドイツの映画だ。

 

第二次大戦中、一隻のドイツ潜水艦Uボートが、大西洋での任務に赴く。

 

敵護送船団を壊滅させ、帰路に就くが、新たな攻撃命令が出る。

 

ジブラルタル海峡を抜けて、地中海へ向かうのだ。

 

この作品は、潜水艦内の様子がリアルだ。

 

駆逐艦のソナーが響く艦内で、息をひそめて過ごすのは、見ているこちらも緊張する。

 

恐怖に耐えきれずに、発狂してしまう者もいる。

 

しかし、音を立てることは許されない。

 

これは、西ドイツが作った「反戦映画」だ。

 

戦争の虚しさを、これでもかと描いている。

 

そして、実に後味の悪い作品だ。

 

戦争の悲劇を描くのが目的だから、そうなるのかも知れないが。

 

「俺だったら、こんなラストにはしない」と、思った観客が沢山いただろう。

 

なんだか、勿体ない感じのする作品だ。

ローグ・アサシン

ジェット・リージェイソン・ステイサム主演、アメリカの映画である。

 

ジェット・リーが、マフィアのボス「ローグ」を、ジェイソン・ステイサムは、FBI捜査官ジョンを演じている。

 

ジョンが仲間のトムと一緒に、マフィアの抗争事件を捜査中、伝説のマフィア「ローグ」に出くわす。

 

しかし、取り逃がしてしまった。

 

暫くして、トムの一家が惨殺され、家が燃やされた。

 

ジョンは、ローグの仕業だと直感し、復讐を誓う。

 

この作品は、暴力に満ちている。

 

童顔のジェット・リーが、極めて残酷だ。

 

違和感で一杯になる。

 

ジェイソン・ステイサムも肉体派の俳優であり、多くの映画で格闘シーンを演じてはいる。

 

しかし、ジェット・リーの本物の格闘技と比べると、アクションが大げさすぎる感が否めない。

 

素人目には、派手で見栄えがするのだろうけど。

 

ジェット・リーは、重心が低く、体感がぶれず、攻撃が最短距離だ。

 

だから、地味である。

 

それはともかくとして、暴力シーンでスッキリしたい人には、もってこいの作品だ。

私の中のあなた

アメリカの映画である。

 

13歳のケイトは、幼い頃から白血病を患っていた。

 

兄も両親も白血球の型が合わなかったため、ケイトが2歳の時、受精卵の遺伝子操作で生まれたのが、妹のアナである。

 

いわゆる、「デザイナーベビー」だ。

 

アナは、幼い頃から姉のために血液や骨髄を提供し、その度に痛い思いをしてきた。

 

そのために、両親が作った子供なのだ。

 

アナが11歳の時、ケイトに腎臓を移植することになった。

 

が、アナは、これを拒否。

 

弁護士を雇い、訴訟を起こす。

 

法廷でのやりとりは、心に刺さる。

 

この映画は、家族というものを考えさせられる作品だ。

 

この姉妹の他に、疎外感を感じながら生きている兄、同じ白血病を患っているケイトのボーイフレンドが、作品を更に味わい深いものにしている。

 

母親役が、キャメロン・ディアス

 

この作品は、感情移入がしやすい。

 

少女のけなげな演技力のせいか、死と隣り合わせの日々を送っているという「サスペンス」のせいなのか。

 

感動せずにはいられない作品である。

 

家族で、是非、御覧になって頂きたい映画だ。

黒部の太陽

石原裕次郎三船敏郎、二大スターの共演である。

 

黒部川第四発電所建設で、最も困難な工区を担当した熊谷組の活躍を、実話を元に描いている。

 

地下水を多く含む「破砕帯」を掘り進むのは、困難の極みだった。

 

犠牲者も出る。

 

しかし、諦めるわけにはいかない。

 

現場にいるような臨場感がある作品だ。

 

この時代の邦画は、現代の邦画と比べて言葉 ( 台詞 ) が重い。

 

重いと言うより、必然性がある、無駄がないというべきか。

 

現代の邦画の言葉が、軽すぎるのかも知れないが。