ニコラス・ケイジ主演、アメリカの映画である。
メキシコ湾にあるBP社の海底油田基地が、原油流出事故を起こした。
ルイジアナ州の漁師達は、大きな被害を受けた。
これに立ち上がったのが、地元出身の下院議員コリン・プライスだ。
議会での演説で、一躍脚光を浴びる。
本人は、上院への足掛かりとしたいところだった。
ところが、地元漁師の妻との不倫が発覚し、スキャンダルに発展する。
期待の反動が大きく、連日、マスコミの攻撃を受けて、結局、議員を辞職する。
妻には、愛想を尽かされる。
16年間禁酒してきたが、それも破った。
彼は、被害を受けている漁師達の救済活動をしていた。
ある日、その組織に事故を起こしたBP社から、多額の賠償金が振り込まれた。
マスコミはセックススキャンダルとして叩いたが、たった一度の浮気である。
地元民の信頼は、厚い。
その彼を上院議員にして利用したいBP社の株主が、本社に掛け合い、振り込ませたのだ。
彼は、魂を売ってしまうのか。
全体に、じめじめした作品である。
不倫で失脚した主人公が、また別の人妻に手を出すのも、不自然だ。
アメリカ人は、そういうものなのか。