ブライアン・クランストン主演、アメリカの映画である。
売れっ子脚本家のダルトン・トランボは、第二次世界大戦中に共産党員になった。
戦後、東西冷戦が始まると、アメリカでは共産主義排斥運動が始まった。
当時、ハリウッドの映画界では多くの共産党員がいて、積極的に活動していた。
忙しいトランボは、浴槽に浸かりながら脚本を書いた。
翌日、彼は映画を撮影している現場に来た。
主演のエドワード・G・ロビンソンが、ギャングのボスを演じている。
小道具のピストルが壊れて、カットがかかった。
エドワードとトランボが、脚本について言葉を交わした。
MGMの創始者ルイス・B・メイヤーは、トランボとの契約更新に頭を悩ませていた。
トランボの脚本はとても良いのだが、共産主義活動をしているところが、彼の心に引っかかっていた。
映画コラムニストのヘッダー・ホッパーは、共産主義排斥活動に熱心だ。
俳優のジョン・ウエインらも、「アメリカの理想を守るための映画同盟」の一員として、赤狩りに協力した。
悩んだ末、メイヤーはトランボと契約を更新した。
ホッパーがメイヤーの事務所を訪ねてきて、トランボとの契約を解除するよう迫った。
彼女はメイヤーの弱みを握っていて、脅しにかかった。
メイヤーは、従わざるを得なかった。
下院非米活動委員会が、ハリウッドの脚本家10人を召喚した。
彼らは、公聴会の席で証言を拒否したため、議会侮辱罪に問われた。
この作品は、脚本家ダルトン・トランボの半生を描いた伝記的映画である。
彼は、「ローマの休日」、「スパルタカス」、「栄光への脱出」、「パピヨン」など、誰もが知っているような名作を多数世に出した脚本家だ。
いろいろ、考えさせられる作品である。